せっかく釣ったイカを美味しく食べるためにはやっぱり色々と考えなければなりません。なるべく水分に触れない状態にすることで半日以上は良い状態で調理することができます。夜焚きとなれば、港に帰ってくるのは深夜か明け方になります。私は、海の近くなので港から20分程度で家に到着するので大丈夫そうに思いますが、処置を怠れば釣ったばかりのイカでも身が白く新鮮味がないイカになってしまいます。釣ったばかりのイカは透明な身をしています。そんなイカ刺しが好きです。
たとえば、港から2時間かかり家路につくと処理をするのがとても気が重くなりますよね。釣りが終わって、運転してやっと家についたと思っても作業があると、どうしても少し寝ようと思ってしまうと思います。ましてや爆釣で3桁となると・・・。
私がイカを捌いて保管まで行うタイムを計測すると1杯につき5分はかかりました。皮もしっかりと剥くのでこのような時間になってしまいます。前回の96杯ともなれば時間にすると8時間と気絶しそうになるが美味しく食べるためにはとフラフラになりながらやったのですが、最後の30杯ほどは無理となり、そのままクーラーで保管して仮眠して、再開ということになりました。
ただ、イカの専用トレーで保管していると8時間経過しても、イカの表面はまだ色が変わったりするので新鮮さは保たれていたように感じます。イカ同士がなるべく触れない、水分もできるだけ避けるて冷やすことが大切です。もちろん、生きたまま持ち帰ることができれば一番良いのだと思います。
一つ実験してみたいことがあって、成功したら報告しますね。
冷えキントレー
これを使うように格段にイカの新鮮さが違うようになりました。なかかなのお値段ですが、イカを美味しく食べるためにはあっても損はないと思っています。とにかく時間が経過してもイカの身が透明で活イカと同じようです。
シマノのクーラーにピッタリと収納できるように作られたイカ専用トレイです。このトレイは水の排出が考えられておりなるべく並べたイカに触れないように設計されています。素材はステンレスでアルミに比べて熱伝導率が低い分、氷が溶けるスピードも遅く、氷が長持ちします。
冷凍庫をお持ちの方ならおわかりだと思いますが、冷気は下に下にへと流れていきます。なので冷えキントレーの一番上に氷を引き詰めることで冷気が下に流れてイカの鮮度を下げないようにしています。下に入れても冷気が充満するまで時間がかかってしまいます。冷蔵庫でも上より下の方が冷えるというものこのことからです。
まだ、3トレーしかないので多く釣れた日は、上のトレーにもイカを入れてステンレスのバットに氷を詰めて冷えキントレーの上に乗せています。今のサイズであればMサイズの冷えキントレーで15杯がベストな状態だと思います。詰めて20杯ですから5枚あれば96杯はいけたかも知れません。早めにあと2トレー欲しいのです。
スミトリーナ
スミを手軽にとれるフォーセップです。これがスグレモノで代用しようと思えば色々とあると思いますが、比較的安価で長さも必要となるとこれを購入しました。
船の上でイカスミと内蔵をとることができれば良いのですが、その日の状況によってはやっている暇などない場合もあるので状況次第という所はあります。普通であれば、捌く際にイカスミと内臓を出していく作業になりますが、ちょっと手元が狂うと墨袋を破ってしまい、作業が中断することがありますがこれを購入してからは失敗がとても少なくなりました。
できれば、船上で行うのがイカの鮮度を保つためにもそれが良いとは思います。嬉しいことなのですが、釣れている場合はやっぱり釣果を伸ばした方が良いということになります。冷えキントレーに入れる前に取るのが望ましいので釣果が伸びない時はそのようにしたいと思っています。
実際の使用したのですが、すこし練習が必要です。墨袋と一緒に内蔵も取れた時は「やった!」というへんな充実感がありました。