ジギングのジグローテーション術|パイロットジグの重要性

オフショア
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オフショアでは70%がジギングではないでしょうか? どんなジグを使うのかは重要になります。ジグの動きは各メーカーで様々なアピールポイントがあります。ジグを購入する際には、友人やSNS、動画などを参考にしているのではないでしょうか?

ジギングで釣果を安定して上げる人には、ある共通点があります。
それは 「その時々の状況に応じてジグを変更している」 ということ。

この “その時々” というのが非常に大事です。
潮の速さ、風の強さ、そして対象魚──これらの条件によって、ベストなジグの選択はガラリと変わります。

ジグだけではなく、ロッド、リール、ラインなども複合的に影響してきます。同じジグで同じようにしゃくっていても釣果が変わることはよくあります。そんな時は大抵はタックルの場合が多いです。

重要なのはラインスラッグ(糸ふけ)です。ラインスラッグが出ない場合は、ジグが有効に動いていない可能性があります。そして、ラインスラッグが思った以上に出てしまう。

ラインコントロールはジグの特性やバランスよっても随分とわかります。潮抜けが良いジグが大抵は一投目に入れることが多いはずです。


魚の特性を知る

例えばブリやワラサは、体型が丸くファットな魚。
急な旋回や鋭い方向転換はあまり得意ではないと言われています。
そのため、キレキレのダートアクション よりも、「ジャカジャカ巻き → ストップ」や「基本的にワンピッチ」のような動きのほうが反応がいいことが多いです。

多くの魚は上から落ちてくるものに興味を示します。着底後のアクションは特に大事にしています。落ちてきて急に鋭い動きになれば、リアクションバイトになる可能性は高いです。


パイロットジグという考え方

では、最初に投入するジグはどう選ぶべきか?
正解はありませんが、釣果を出しているアングラーには自分なりの“パイロットジグ”があります。

パイロットジグとは、「その日の海の状況を判断するための基準ジグ」です。

私は今シーズン60釣行近く出ていますが、同じポイントでも潮も風向きも毎回違います。第一投を落としてから状況を読むためには、必ず同じジグからスタートすることにしています。

今日はこのジグ、明日は別のジグ…と変えてしまうと、何が効いて何が効かないのかが分からなくなってしまいます。

なんだかいつもより簡単に巻くことができるな、やけに今日は重いな、この違いが明確にわかると今日はこのジグが適しているのでは? そう思うことができます。ラインスラッグはどうか?

これはタックルにも同じことが言えます。その日の一発目は同じタックルで挑むことをおすすめします。その後に今日の潮ならもっと細いラインが影響を受けないかも、もっと高反発なロッドにしてジグをもっと飛ばすようにする、ラインの巻取り量を短くする、長くするなどやることはとても多いのがジギングです。

パイロットジグとはあくまで基準です。

なんだか、自分だけ釣れないな? と思ったことがある方はリーダーが太くはないでしょうか? もう一つ古いリーダー、フロロは特に注意が必要です。 

〜ブリ狙いの場合〜
夏のブリでは大抵は10kg以下がメインです。戻りブリになれば10kgオーバーも可能性は高くなりますが、基本的にはPEラインの3倍から4倍が標準だと思います。

PEラインが2号であればリーダーは6号(22lb)から8号(28lb)
PEラインが3号であればリーダーは8号(28lb)から12号(40lb)


私のパイロットジグ

私の場合は キングスラッシャー135g がその役割です。
ここから潮の上り・下りを見極めて、軽くするか重くするかを判断します。

  • ラインが立つ → 軽くする
  • ラインに角度がつく → 重くする

ぶっ飛び潮のときは250g近辺を選んでもダメなこともあります。ジギングが成立しない日もごくごく稀にあったりします。海上は穏やかでも、海中では全く別の世界になっていることがよくあります。


着底が分かりにくい時の対応

投入直後からラインが払い出す、着底が分かりづらい──
そんなときはストンと落ちるリアウェイト系のジグが有効です。

ただし、400〜500gクラスになると、夜ブリやタラ釣りのような重量感になり、想定していたジギングのリズムが崩れてしまいます。そもそも持ち込んでいないはずです(笑)。

パイロットジグは“戦術決定のためのツール”として軽快に扱える重さが理想です。


積丹の夏ブリとジグ選択

積丹の夏ブリは今年もまずまず釣れています。
長年愛用しているキングスラッシャーは、私のパイロットジグとして欠かせませんが、実は動きのキレが良すぎてブリ向きではない場面もあります。

それでも、今年の一本目はこのジグでキャッチしました。
やはり“基準”を持つことは強い武器になります。


ローテーションのタイミング

ジグをシャクっていて「なんだか違和感がある…」と感じたら、迷わずチェンジ。
動きを抑えたいときは イージーペブルペブルスティック に替えます。

ジグローテーションは、単なる気分転換ではなく、魚の反応を探る戦術的な武器 です。

カラーについては、基本シルバー系でグローが入ったものを好んで使っています。


まとめ

  1. パイロットジグを持つこと
  2. 第一投は必ずパイロットジグから
  3. 潮・風・ライン角度で重さを調整
  4. 違和感を感じたら動きの性質が違うジグにローテーション

パイロットジグは、その日のジギングを組み立てる“指揮官”のような存在。
ぜひあなたも、自分だけの信頼できる一本を見つけてください。

メジャークラフトだったら・・・

パロットジグはファーストジグロングが水切りが良いのでおすすめです。私も使ったりします。価格が懐に優しいです。

潮がない場合は、作戦を変えてジグパラ バーチカル ロングスローのこの2本とウエイトを複数あれば戦略的に戦えると思います。

写真は大分重いジグしか在庫しかありませんけど、よく釣れるジグだと思います。

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