知らなきゃ損!サクラマスと鮭、沿岸回遊の驚きの差

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土曜日の東積丹、サクラマス情報は・・・。

友人が西積丹にてショアから2本という情報をいただきました。東積丹は水深70m付近に例年のようにイルカが来ているようです。こうなると70m付近にはサクラマスはいなくなります。ショアでも釣果が聞こえているので岸よりが始まったといっても良いのではないでしょうか。

ヒラメの釣果もポツポツあるので春から一段階進んだ感じなので、キャスティングゲームを始めても良いも知れません! ボートならではのインショアです。水深は5mから20mで岸からのキャストでも届く距離なのですが、歩いて行けるような場所ではありません。

さらに大きめのボートは水深が浅く、所々で岩があるので入ることができません。私も去年、岩にプロペラをぶつけてしまい2万円の出費になってしまいました。小さいボートの独壇場という場所が東積丹には至るところにあり、サクラマスも泳いでいるのを肉眼でも見れるような場所がいくつもあります。

サクラマスは一見すると河口付近が良さげに思うかも知れませんが、そんなことはなく沿岸を沿うように母川に向かう傾向が強いのです。

比較項目サクラマス鮭(シロザケ)
接岸時期2~5月頃9~11月頃
接岸スタイル沿岸沿いを徐々に一気に河口へ
滞在時間比較的長い極めて短い
有効釣法キャスティング・ジギングウキルアー・餌釣り
釣れる場所サーフ・磯・港湾河口・特定エリアのみ

鮭とサクラマスって、見た目も名前も似てるし、同じ魚じゃないの?

日本の海を回遊するこの2種の“旅路”は、全く異なるんです。実は、海での動きや生態の差が、味わいや資源管理にも大きな影響を与えています。サクラマスと鮭の沿岸回遊について、科学的データと漁業の現場から見たリアルな違いをお伝えしたいと思います。

多くの水産研究者が明かす“驚きの事実”や、地元漁師の声を交えて、単なる知識を超えた「使える知見」をお届けします。例えば、北海道と本州北部ではサクラマスが沿岸で漁獲される時期が異なるのに対し、鮭はもっと決まった時期に集中的に戻ってくる。その理由、気になりませんか?

サクラマスと鮭の基本情報:似て非なる生き物

分類と生態の違い

サクラマスと鮭はどちらもサケ科に属する魚で、日本では非常に親しまれた存在です。しかし、両者には明確な違いがあります。サクラマス(Oncorhynchus masou)は、その亜種であるヤマメが淡水で一生を終えるのに対し、海に下り回遊するものが「サクラマス」と呼ばれます。一方、鮭(正確にはシロザケ、Oncorhynchus keta)はほぼすべてが海へ下り、決まった時期に遡上する“回帰性”が非常に強い魚です。

体の特徴

見た目も微妙に異なり、サクラマスは光沢があり銀白色で、背にうっすらと斑点が見られることもあります。鮭は成長すると婚姻色で赤く変色し、口元が鋭くなることもあります。

産卵と成長の違い

サクラマスは海で1年間程度成長した後、春に再び川に戻ってきます。一方、鮭はおおよそ3~4年かけて回遊し、秋になると一斉に母川へ戻り産卵します。この回遊のタイミングと年数の違いが、漁業や流通にも大きな影響を与えています。

沿岸回遊の違い:回遊ルートとタイミング

沿岸回遊とは何か?

沿岸回遊とは、海洋における魚類の移動パターンの一種であり、特にサクラマスや鮭のような回遊魚にとって生存と繁殖に欠かせない重要な行動です。

魚類の回遊には大きく分けて「産卵回遊」「摂餌回遊」「成長回遊」があり、これらはすべて生命活動の一部として密接に絡み合っています。沿岸回遊は特に、海岸線に沿って行われる短〜中距離の移動であり、外洋回遊に比べて水温や潮流、餌資源に大きく依存します。

サクラマスの回遊はより繊細で、降海後も沿岸にとどまる期間が短く、春から初夏にかけて一時的に近海に現れる「期間限定」の移動が中心です。これは水温とプランクトン量が密接に関係しており、餌が豊富な水域を短期的に移動するスタイルといえます。

サクラマスのルートと行動

サクラマスは主に春に海へ出て、北へと移動していきます。回遊の期間は短く、およそ1年後には再び母川へ戻るという短期回遊が特徴です。この間、日本海沿岸を移動しながら、餌を探して移動します。特に北海道西部や山形・秋田県沿岸などが重要な回遊ルートとされています。

鮭のルートと行動

一方で鮭は、春から初夏にかけて海へ出てから、長期間にわたりオホーツク海~ベーリング海まで移動する広範囲な回遊を行います。そこから3年~4年をかけて成長し、秋に一気に戻ってくる。そのため、沿岸での接岸は一斉に発生し、漁獲も短期集中型になります。

サクラマスは2月~5月にかけて沿岸で漁獲されることが多く、鮭は9月~11月に集中します。つまり、「いつ来るか」「どれくらいの期間来るか」に大きな違いがあるのです。

資源管理・漁業への影響の違い

資源量と変動

サクラマスは回遊距離が短いため、環境変動の影響を受けやすく、年による漁獲量の差が大きいです。特に水温や餌資源の量によって漁獲量が大きく変化します。

漁業方法の違い

サクラマスは定置網や刺し網での漁獲が主流で、漁期も短い。鮭は定置網漁や母川での捕獲(河川遡上の捕獲)など、多様な漁業形態が存在し、国家規模の管理対象になっています。

養殖・ふ化事業の有無

サクラマスは一部でふ化放流が行われていますが、鮭ほど大規模ではありません。鮭は国主導のふ化事業があり、毎年数千万尾が放流されています。これが安定した漁獲量と輸出にもつながっています。古平町では毎年600万尾〜800万尾を放流しています。

【まとめ】サクラマスと鮭の回遊の違いを知ることで得られる価値

サクラマスと鮭は、見た目は似ていても、その海での動き、生態、漁業への影響まで、驚くほどの違いがあります。特に「いつ、どこに、どのように現れるか」という沿岸回遊の特徴を知ることは、サクラマスを狙う際には重要なポイントだと思います。

特にショアからは河口付近ではなく、川が付近にあったり潮通しが良い沿岸、ベイトが集まるようなワンドなどが大抵あるはずです。川が近くにないポイントもあります。通り道になっている場所であればチャンスはあります。

昨年は長い間、回遊を続けていました。6月中旬までは沿岸にいましたが、餌になるようなイワシが多くいたので長かったのではと推測しています。

今のところ、イワシの回遊も少なく今年はサイズが見込めなさそうです。本文にもありましたが、水温とプランクトン量が密接に関係しており、餌が豊富な水域がどこなのかを見極めるのが必要になって来ています。

ショアのサクラマス年々、過剰なほど熱を帯びています。場所取りも午後10:00という話を聞いたことがあります。もっと良い場所があるはずですよ。河口にこだわらずチャレンジしてみて欲しいです。それが今後の自分だけのポイントとなるはずです。いろいろな状況や場所で釣行するのは、一見時間の無駄なように感じるかも知れませんが、長い目で見るとご自身のスキルになると確信しています。

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