釣りを続けていると、誰しも一度は「フックってどれが一番いいんだろう?」と考えたことがあるはずです。魚との接点はまさに針。その小さな金属片が、人生を変える1本の大物を掛けるか、痛恨のバラシを生むかを左右するのですから、考えて当然ですよね。
私自身も数え切れないほどのフックを試してきました。しかし面白いもので、「このフックはよくバラす!」なんて明確に感じたことはあまりありません。むしろ、どのフックでもある程度は釣れるし、強度も十分。そう思う一方で、やはり釣りを深めていくと必ずたどり着くのがフックチョイスの世界なんです。
フックには「性格」がある
フックと一口に言っても、ただの針ではありません。形状ひとつとっても「ストレートポイント」や「カーブポイント」があり、それぞれに特徴があります。
- ストレートポイント
針先が真っすぐ出ているタイプ。掛かりが鋭く、スパッと魚に刺さる感覚があります。ジギングやキャスティングで使っている人も多いですね。 - カーブポイント
針先が内側にカーブしているタイプ。バレにくさに定評があります。口の中で暴れても外れにくく、安心感があるのが特徴です。
どちらが正解か?それは正直「好みの問題」と言っていいでしょう。私は対象魚、さらにはジグとの組み合わせで選んでいます。まるでファッションのコーディネートのような感覚です。
愛用してきたフックたち
ここで少し、私のフック遍歴を紹介しましょう。
まず長年使い続けてきたのは ステキ針 ステンレスファイター 伊勢尼。
これ、サビに強いのがとにかくありがたい。海釣りではフックのサビ問題は永遠の課題ですよね。釣行後にしっかり真水で洗っていても、いつの間にか茶色く変色…なんてことは日常茶飯事。その点、このステンレスファイターは耐久性抜群。私は釣り全般で使用している信頼している針です。
次に外せないのが オーナー(カルティバ)ファイアフック。
こちらはジギングを始めた頃からもっとも使用していたフックのひとつです。刺さりの良さと信頼感、そして入手しやすさ。釣具屋さんに行けば必ず置いてある安心感も大きなポイントです。
そして最近のお気に入りは BKK リンクス スロウ。
発売してから使い始めたのですが、こちらもサビに強く、さらに素材に次世代新素材のHCS(ハイカーボンスチール)鋼を使用。平打ち加工により細軸なのに強度が非常に強く、大型魚に対応でSW対応のUAウルトラアンチラスト防錆加工により、錆を防いでくれるようです。今はジギング用に リンクス スロウ を導入し始めています。

ただ、注意点があります。最初の写真のようにリンクススロウは表記サイズがデカいです。オーナーばりの4/0がBKKの1/0と同等くらいで、#1が3/0なので注意してくださいね。私は余計な針を買っています(笑)。

リンクスファストはジガーライト早掛のようにストレートな針先で似ていますね。ジガーライト早掛の耐力は25lb(約11kg)です。オーナーばりさんは耐力としています。
大きさが同じようなサイズのリンクスファスト1/0の強度は66lb(29.9kg)と強靭な強さですね。針が伸ばされる前にPEラインやリーダーが破断するはずです。
ただ正直なところ——どの針でもブリ程度でフックを伸ばされることはまずありません(笑)。だからこそ、「結局どのフックでも同じじゃない?」なんて思ったりもするんです。
釣り具は常にアップデートされている
ロッドもラインも、毎年のように進化しています。例えばロッドは新素材の導入で細くて強靭に仕上がり、ラインもPEの強度が飛躍的に上がっています。代表的なのが オシア17+。今や「最強クラス」と言えるラインで、登場したときはまさに革命的でした。
フックの世界も同じです。各メーカーが改良を重ねています。表面処理でサビに強くする、形状を最適化して掛かりやすくする。釣り具メーカーの努力は、我々アングラーの釣果を陰で支えているのです。
アシストラインは「自分好み」が一番
ジギングの場合、私はフック単体で購入する派です。なぜなら製品化されたアシストフックは決まった長さしかなく、ジグによっては「もう少し短くしたい」「ここは長めにしたい」と思う場面が多いからです。
例えばジグのサイズや動きに合わせて0.5cm、1cmの違いで調整することもあります。正直、それで釣果が劇的に変わるかと言われれば「変わらない気もする」んですが(笑)、この微調整こそ釣り人のこだわり。そのこだわりを積み重ねていく過程が、釣りの奥深さなんですよね。
アシストラインもいままで多くを試しました。結果的に落ち着いたのがオーナーのジギング組糸です。中芯にはフロロを1.5号から3号までを用途によって硬さを調整しています。もう一つはアルゴンアシストです。シングルやダブルでどちらかを選びます。アシストについては記事にもできそうなくらいのボリュームがありそうなので別の記事でもまたお伝えしたいと思います。


「フックなんて何でもいい」?それとも「理想を追求」?
釣り仲間と話していると、必ず出る議論がこれです。
- 「結局どのフックでも魚は掛かる」
- 「いやいや、掛かりやすさや外れにくさは明らかに違う」
私の意見はその中間。
確かに、よほどの大物でなければ伸ばされることは少なく、どんなフックでも釣れるでしょう。でも、その「わずかな差」が結果を変えることもあります。特に大会や遠征など、一発勝負の場面ではフックの性能が心の支えになるんです。
釣り人の性(さが)
最後に。私がフック選びをしていていつも感じるのは、釣り人は結局こだわりたい生き物だということです。
- 0.5cmのアシストラインの長さに悩む
- フックの形状に一喜一憂する
- 新しいモデルが出ると試さずにはいられない
傍から見れば「どれでも釣れるんじゃない?」と思うようなことでも、真剣に議論し、試行錯誤する。それが釣り人の楽しみであり、性(さが)なのだと思います。
フック選びは永遠のテーマ。これからも私は、新しいフックを手に取っては「ああでもない、こうでもない」と悩み続けるでしょう。
でもその時間こそが、釣りの醍醐味のひとつなのです。

ここまでやる必要はまったくないですが、ジグサイズに合わせてアシストラインの長さをベストの状態を今でも探っています。
まとめ
- フックは釣りの最重要パーツ。形状や素材にこだわりがある
- 愛用しているのは「ステンレスファイター」「ファイアフック」「BKK リンクススロウ」
- アシストラインの長さ調整は自己流が一番楽しい
- 「どれでも釣れる」けど「こだわるのが釣り人」
釣り人にとってフックは単なる消耗品ではありません。小さな金属の塊に、ロマンやこだわり、そして釣り人の性格までもが詰まっているんです。次に釣具屋でフックコーナーを眺めるときは、そんな背景を思い出してみてください。きっと、買い物がもっと楽しくなるはずです。