ライフジャケットの弊害?自動膨張は本当に必要か?

釣り全般
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釣り人にとって、ライフジャケットは今や当たり前の装備になりました。
しかし、「着用は当然」という意見がある一方で、「場所によっては必要ないのでは?」という声も依然として根強く存在します。

特に船釣りでは着用義務があり、違反すれば罰則もありますが、おかっぱりやサーフ、河口など、危険度が低そうに見える場所でも着用を求める声が増えてきました。


自動膨張式ライフジャケットにも事故例がある

ライフジャケット=安全、というイメージがありますが、必ずしも100%安全とは限りません。
ごく稀ではありますが、自動膨張式を使用していて死亡事故が発生した事例も報告されています。
原因のひとつに、水を感知して膨張し、狭い場所や水中での脱出が困難になったケースがあります。

これは極端に珍しい事例ではありますが、「自動膨張なら無条件に安心」という考えは、少し見直す必要があるかもしれません。


日本釣用品工業会の着用推奨基準

一般社団法人 日本釣用品工業会の安全基準によれば、船舶でのライフジャケット着用はほぼ義務化されています。
一方で、磯、防波堤、筏・カセ、サーフ・河口域では「着用推奨」となっています。
つまり、すべての釣り場で法的義務があるわけではないのです。

参考リンク:
一般社団法人 日本釣用品工業会 安全基準


自動膨張は本当に必要なのか?

私個人の意見としては、ライフジャケットは必須だと思いますが、自動膨張式である必要性はそれほど高くないと考えています。
むしろ手動膨張式の方が良い場面もあります。


2025年発売の「Reカリフウエスト BSJ-7300RS」を使ってみた

今年(2025年)発売された「Reカリフウエスト BSJ-7300RS」は、重量403gという驚きの軽さ。
私がこれまで所有してきた数々のライフジャケットの中でも、操船時の邪魔にならない点は群を抜いています。さらに価格も魅力的で、ネットでは1万円前後。一般的なモデルの半分以下です。

この価格の理由は、自動膨張ではなく手動膨張式であること。
手動式なので水をかぶっても膨張せず、落水した場合は自分で作動させる必要があります。
そのため使用者の判断力が必要ですが、「濡れても膨らまない」というメリットもあります。

さらに、この「Reシリーズ」では廃PETボトルを再利用したリサイクル・ポリエステル原糸を使用。環境配慮の面でも好感が持てます。


船舶所有者は数が必要になる

私の場合、船の定員が10名なのでライフジャケットも10個必要になります。
非膨張タイプはかさばるため、キャビン内の収納を圧迫しますが、膨張式ならコンパクトなので複数所有も可能です。

現在の内訳は肩掛け式3つ、腰巻き式4つ、そして今回の「Reカリフウエスト」を追加。
もちろん、いずれも桜マーク付きのType Aです。

肩掛け式は首周りが密着されているので結構暑いです。重さは約670gでしっかりあるという感じです。
腰巻き式は気軽に装着できますが、ギンバルなどを着用する場合は以外に邪魔になります。重さは470gと案外軽めに仕上がってします。

まとめ:安全と快適性のバランスを

ライフジャケットは命を守る最後の砦ですが、使用する環境や釣りのスタイルによって最適なタイプは変わります。自動膨張が万能ではなく、手動膨張や固型式が適している場面もあることを知っておくことが重要です。

釣りを安全に楽しむためには、自分のスタイルと環境に合ったライフジャケットを選び、常に装備を点検しておくこと。それが海で長く釣りを続けるための第一歩です。

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