漁港係留で変わった釣りスタイル|気軽に沖へ、そして潮と向き合う日々

オフショア
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漁港にボートを係留するようになってから、私の釣りスタイルは大きく変わりました。

それまでは、出船するたびにマリーナへ連絡し、船を海へ下ろす手間が必要でした。気軽に「ちょっと沖へ」とはいかない。だからこそ、天気や予定をにらみながら、数日がかりで釣行を組む必要がありました。

ですが今は違います。

「少し時間ができたから、2時間だけ沖へ行ってみよう」
「海の上でゆっくりランチでもしてこようか」
そんな自由な出船ができるようになったのです。

一人での出船は準備や後始末で一汗かきますが、楽しさの方が数倍上回っています。漁港の係留には時間もかかりましたが比較的早い方だったのではないでしょうか? 3年から5年という方も珍しくはないようですからね。運が良かったかもしれません!

変わるフィッシングスタイル

この変化は、単なる便利さにとどまらず、釣りそのもののスタイルにも大きな影響を与えています。たとえば、これまで狙っていたポイントだけでなく、近場のポイント開拓を日常的に行うようになりました。ある程度は名物ポイントがあります。時間が限られているとどうしても最初に向かいたくなりますが、選択肢を増やすことができています。

時間があれば沖へ。魚の付き場や反応を調べる。潮の当たり方や風の流れ、ちょっとした地形の変化などを意識しながら、少しずつ自分だけの「地図」を描き足していくような作業です。

地形の変化が教えてくれること

ゆっくり航走していると、魚探の反応や船の挙動から、海底のちょっとした変化に気づくことがあります。小さな岩礁やかけ上がり。その変化がある場所には、決まってベイトが溜まりやすく、そしてそれを狙うフィッシュイーターも集まりやすい。

もちろん、いつもそうとは限りません。特に影響を受けるのが潮の流れです。上りだとこっち、下りだとあっちのようにマップが広がっていく感じです。この地形だったらいるはずだけどいない場合もありますが、潮が反対になればベイトが集まってるなんてことがあります。

潮を読む。実践で知る

潮には「上り潮」「下り潮」といった呼び名がありますが、この潮の向きが違うだけで、同じ場所でもまったく釣果が変わることがあります。

私のボートには潮流計がついていません。だからまずは現場でジグを落とすことで、その日の潮の動きを体感します。ジグがどう流されるか、ラインの角度や着底までの時間、これらが潮を知るヒントです。

もちろん潮汐表も確認しますが、それはあくまで“目安”。実際の現場では、潮汐表どおりに流れるとは限らないのが現実です。だからこそ、「実際にどう動いているか」を肌で感じるようにしています。

積丹でもぶっ飛ぶような潮流になったりします。風もなく天気が良いのに、船が猛烈に移動する日なんかもあります。

日々変わる海との対話

毎日、風が変わり、潮が変わり、魚の着き場も変わる。海は決して同じ顔を見せてくれません。
だからこそ、日々沖に出て、観察し、記録し、試すという繰り返しが楽しく、また奥深い。

係留という環境がそのサイクルを可能にしてくれたのは間違いありません。釣りの自由度が増しただけでなく、海との対話がより濃密になったのです。

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