釣りは魚の習性を知ることで釣果につながることになります。天気が良い日も、曇りの日、雨の日など天候だけでも数が多い上に潮の満ち引き、海水の透明度、濁りなど海の条件は同じ状況になることはないと言われています。
そこで、シャケ釣りをしていた時にとても違和感を持って聞くことがあります。「餌持ちが良い餌は?」 という言葉を聞くことがありますが、これは人間の都合だと思いませんか? シャケにはまったく関係がありませんし、シャケにとっては知ったこっちゃないはずです。
シャケ釣りはもちろんのこと、餌釣りの場合は様々な餌を用意したりします。どんな餌が良いのかを悩んだあげく選び抜いて持っていき調合したり、オリジナルの餌を作ったりなど研究はして釣行に挑むはずです。その量はルアーマンからするとびっくりするくらいだと思います。活餌なら鮮度の良いものを使ったりするわけです。
では、なんのためなのでしょう? 魚に選んでもらうためですよね。新鮮な餌とボロボロの餌だとどちらを魚が選ぶのでしょう。答えは明白なわけです。「餌持ちが良い餌は?」という理由は良くわかります。餌取りのサバやフグが多い時などは毎回餌を付け替えることになることも多いですよね。どんだけ餌が必要なのという感じになる時もあります。
ただ、魚には関係がありませんよね。人間の事情だけで餌持ちが良いという理由はとても違和感があります。気持ちは十分わかります。面倒だと私も餌替えを怠ります(笑)。フカセではエビしか使っていませんので、数投げると新しいものにはしますが、使っていたエビを餌ボックスに戻して、色や匂いを漬け戻すという感じです。新鮮になりパリッとします。
人間事情はコストの問題です。フレッシュな餌を用意するにはそれなりのコストが掛かります。1投につき3分かかるとするなら1時間で20投げることができます。毎度替えると20個、3時間の釣行だと60個となかなかの量になります。現実的ではないかとは思いますけど、2投で1個なら3時間で30個ならできるかも知れませんね。
あくまで理想の釣行となるとは思います。
先日こんな話がありました。友達の話です。なぜか、彼にはアタリすらない、1日竿を振ってです。周りは比較的釣れているのですけど、私が見る限りキャスト、リーディング、ルアーに問題はまったくありませんでした。ですが、アタリするないこんなことがある? とずっと悩んでいたのです。釣行1日目が終わり、明日に備えてタックルを整備している時に気がついたことがありました。
リーダーがやけに太い、ナイロン60lbでラインも紫外線にやられて白くなってしまっていました。釣行日は天候も良く、海も濁りがない状況でした。私は前回の記事でも書きましたが、細いほうだと12lbですから5倍の太さです。さらに全体が白く白濁しているというラインでした。
翌日は20lbの新品のラインにしてそのラインはCN500のカーボナイロンコスパ最強のリーダーで挑みました。するとアタリすらなかったのに見事にウキルアーで念願の1本をキャッチすることができました。もしかするとこれは偶然だったのかも知れませんけど、何かを変えて釣り上げる魚は見ている方も嬉しいです。
以前、魚はある程度は糸が見えているという文献がありました。魚はもちろんのこと、イカも古いナイロンは見えているという文献でした。新品のフロロは見えずらいとされていますが、1日使用すると紫外線でやられてしまいます。カーボナイロンのCN500は本当に安く購入できます。なので、毎釣行新品にすることも可能なくらいの安さです。
ウキルアーなら十分だと思います。フカセだとちょっと不安があるので使ってはいません。フカセはステルス系で見えづらいとされているラインを使っています。神経質な魚のグレ釣りのフロロを使用していますが、もしかするとまったく関係ないのかも知れないけど、釣りメーカーに釣られている気も多少はしています(笑)。
シャケが餌は永遠のテーマではあると思います。この餌で釣れているからこれで良いと思っている人でも、さらに良い餌はないのかという思考を続けています。餌はたいていフレッシュです。匂いもないような餌などは使ってはいません。魚ファーストなんですね。人間事情ではないのです。