【完全保存版】PRノットとFGノットを徹底比較!大型魚を逃さない最強結束

釣り全般
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北海道のクロマグロキャスティングは8月からが本番ですが、アングラーたちの「準備」はすでに始まっています。なぜなら、マグロ釣りはタックル一式で数十万円、サブタックルを含めると40〜50万円は必須という、金銭的にも精神的にも「覚悟」が必要な超高額ゲームだからです。

私自身、マグロ用タックルを4セット組んでおり、総額はもう計算したくないほどです(笑)。何十万も投資して、船に乗り、ようやく掛けた人生に一度クラスの巨大マグロ。もしそれが「ノット(結び目)のすっぽ抜け」でバレてしまったら……想像するだけで一生引きずるトラウマになります。

ここで、少し厳しいかもしれませんが正直に言います。

乗合船に乗ると、出船前に同船者がタックルをロッドホルダーに立てておきますよね。私がその時に密かに見ているのは、高級なロッドやリールではありません。ズバリ「ノットの精度」です。この良し悪しで、そのアングラーの本気度と経験値が明確にわかるからです。

なぜそんなところを確認するのか? 100g以上のルアーと凶器のような巨大フックを目一杯フルキャストするのがビッグゲームです。一歩間違えれば大事故につながるほど危険だからです。(違う方に組んでもらった場合はわかりませんけどね)

キャスティングゲームは大抵4人くらいが乗船なので、どの人がどのタックルかは覚えられます。人の名前を覚えるのが苦手な私でも、釣りのこととなると記憶力が上がります(笑)。 もしミヨシ(船首)に経験値が低そうなノットを組んでいる人がいれば、必ず先に投げてもらいます。そうすれば、後ろからルアーを引っかけられる危険を回避できるからです。

また、ランディング(取り込み)を手伝う際にも、ノットの精度が低い人の場合は「いつすっぽ抜けて、巨大なルアーがこっちに飛んでくるか」を常に予想・警戒しながらサポートに入ります。大事故を直接目撃したことはありませんが、ヒヤリとする話はよく耳にしますよね。

そして、いざナブラが発生すると、船上が興奮状態になり「我先にとキャストしたい!」と思う人が大半ですが、私はそうではありません。

慌ててキャストして届かず、もう一度激しく回収して投げ直す……実はこっちの方が効率が非常に悪いんです。時間にして40秒から1分のロスになります。みんなが焦って投げた後に、落ち着いてキャストしてもたった10秒から20秒の差です。闇雲に早く投げても魚は食いません。 しっかり状況を見極め、狙った付近に正確に投げる方が、よりヒットの確率が上がるのです。

安全に、そして確実に巨大魚を仕留めるために。本記事では、私自身の体験を踏まえながら「PRノット」と「FGノット」を比較し、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。

私の釣具部屋(秘密基地)です。このデスクで、絶対に切れないラインシステムを夜な夜な研究しています。

釣りにおいて最も重要な要素のひとつは「ラインシステム」、つまりPEラインとリーダーをどのように結束するかという部分です。特にクロマグロやヒラマサといったビッグゲームになると、この結束部の強度が釣果を左右すると言っても過言ではありません。私はこれまでにさまざまなノットを試してきましたが、現在は大型魚相手ならPRノット一択で落ち着いています。

本記事では、私自身の体験を踏まえながら「PRノット」と「FGノット」を比較し、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。「絶対に逃したくない魚」がいる方は、ぜひ参考にしてください。


初めての結束は誰もが苦労する

「どんなノットで組むのが正解なのか?」
釣りを始めた頃からずっと頭を悩ませてきたテーマでした。PEラインとリーダーの結束はただの“結び”ではなく、魚とのファイトを最後まで成立させるための命綱です。

私も最初は経験豊富な方に手ほどきを受けながら、FGノットを何度も練習しました。締め込みの強さや回数を間違えると強度が落ちるため、当時は失敗しては切って、またやり直しの繰り返し。結束を学ぶ過程で釣行前に時間を費やしたことは今でも鮮明に覚えています。

しかし、その積み重ねが後々の釣果を左右するのですから、避けて通れない道でもあります。


FGノットの特徴と所見

FGノットは摩擦系ノットの代表格で、PEラインをリーダーに編み込むようにして締め込み、摩擦力で固定します。10kg程度の魚や、ライトなオフショアゲームなら、これで全く問題ありません。

ビックゲームでも使用している人は多いとは思います。ですが、私は強度を出す組み方が下手なのでFGノットはやっていません。

FGノットのメリット

  • ツール不要で結べる(磯場や堤防でもリメイク可能)
  • 慣れれば短時間で組める
  • 強度も高く、広く信頼されている

FGノットは特にショアアングラーに愛用者が多く、堤防や磯場での釣りでは「ツールがなくてもその場で組める」という利便性が際立ちます。私もこのメリットを重視してFGノットを多用しています。ビックゲームでは使っていません。

FGノットのデメリット

  • 結束コブができる
  • 大型魚との長時間ファイトで摩擦熱に弱い(組み方が重要)
  • 均一に編み込めないと強度が落ちやすい(組み方が重要)

実際にクロマグロ狙いでFGを使ったこともありましたが、強烈な突進や長時間のファイトでは、編み込みの摩擦熱による強度低下に不安が残る場面がありました。また、力を込めすぎて自分でPEを傷つけてしまうケースはFGノットあるあるだと思います。丁寧な仕上げが欠かせません。


PRノットの特徴と所見

一方で、相手が15kg以上、あるいは70kgクラスになるかもしれない大型魚の場合、私が今メインにしているのがPRノットです。ノッター(ボビン)を使用してPEラインをリーダーに交互に巻き付けていく方法で、理論上は100%に近い結束強度を誇るとされ、ビッグゲームアングラーから「最強ノット」と呼ばれています。

PRノットのメリット

  • 強度が非常に高い(理論上100%近く。何十キロの突進にも耐える)
  • 結びコブがほぼ無く、ガイド抜けが最高にスムーズ
  • 長時間ファイトでも安定して耐えられる

PRノットの最大の魅力は、キャスティングゲームでの「抜けの良さ」です。コブがほとんど無いため、キャスト時のガイド抜けが驚くほどスムーズで、飛距離や精度にも好影響を与えます。さらに、強烈なマグロの突進を受けても安定した強度を維持してくれるのは、精神的な安心感にもつながります。

コブやガイド抜けを良くするのは、スクラムやカバードノットがあるのでそれを使うと「エアノット」はほぼおきません。

シマノドリームツアーの時の魚拓、PRノットで実際に獲った16kgのヒラマサ(2025年5月 見島沖)。このクラスの突進にも、PRノットはビクともしませんでした。

PRノットのデメリット

  • ツール(ノッター)が必要
  • FGよりも結束に時間がかかる(慣れが必要)
  • 現場でのリメイクは困難

確かに、FGに比べると現場で素早く組むのは難しいです。ですが、私は釣行時に万一のラインブレイクを考えて予備スプールを用意しているので、現地でノッターを使う機会はほぼありません。そう考えるとデメリットは大きな問題にならず、むしろ強度面とキャスト性能の向上というメリットが圧倒的に勝るのです。


力がなくても安定するPRノット

PRノットは、締め込み作業が一箇所に集約されているため、FGノットのように「何度も均一に力を加える」という作業がありません。そのため、力に自信のない人や初心者でも、ノッターの設定さえ間違えなければ安定した強度を出しやすいのが特徴です。

女性アングラーや手の力に不安がある方にとっても扱いやすく、ビッグゲームを安心して楽しむ上で心強い味方になると思います。


ビッグゲームにおけるノットの選択肢

ここで、あらためてFGノットとPRノットを比較してみましょう。

ノット メリット デメリット 適性
FGノット ツール不要/短時間で組める/強度も十分 摩擦熱に弱い/編み込みの均一性が必要 ショア・ライトオフショア向き(〜10kg程度)
PRノット 強度最強/コブがなくガイド抜け最高/大物にも安心 ツール必須/結束に時間がかかる/現場リメイク困難 ビッグゲーム(クロマグロ、ヒラマサ、GTなど)

私の結論はシンプルです。

  • ショアや中型魚狙い → FGノット
  • クロマグロやヒラマサ遠征などのビッグゲーム → PRノット

結束は「絶対的な正解」があるわけではなく、状況や対象魚によって選び分けることが大切です。


私がPRノットを選ぶ理由

最終的に、私はクロマグロや大型ヒラマサのキャスティングをメインにしていることもあり、PRノット一択に落ち着きました。理由は大きく3つあります。

  1. 強度の絶対的な安定性
     数時間に及ぶマグロのファイトや、16kgオーバーのヒラマサの突進でも、ラインシステムへの不安を一切感じずに勝負できる。
  2. キャスト性能の向上
     コブがほぼ無いため、150lb超のリーダーを使ってもガイド抜けが最高。飛距離やルアーのアクションにも好影響。
  3. 締め込みのシンプルさ
     力がなくてもノッターを使えば誰でも100%に近い強度が得られる。

釣りは準備の段階から勝負が始まっています。結束が不安だと釣行中も集中できませんし、せっかく掛けた一生に一度の魚を逃すリスクが高まります。その意味で、PRノットがもたらす安心感は何物にも代えがたいものです。

締め込む所は最初のハーフヒッチでここが決まらないとズルズルとなったりしますので、ここだけは締め込み棒などを使ってガッチリとしめたいところです。下の写真ではスクラムごと組み込んでいます。

私はカバードノット16も組んでいますが、ちょっと独特な感じで最初のハーフヒッチを終えてからカバードノットをスタートしています。PE本線とリーダーと一緒に巻いています。PE本線とカバードノットの16編みなんでガッチリと食い込んでくれていそうです。

まとめ

ラインシステムの結束は、ビッグゲームを成立させるための生命線です。FGノットも十分に信頼できるノットですが、クロマグロやGTといった超大型魚を相手にするなら、やはりPRノットが最適だと私は考えています。

ノッターというツールこそ必要ですが、決して大きなものではなく持ち運びも容易。練習を重ねれば誰でも確実に結べるようになります。天気が悪くて釣りに行けない休日こそ、自宅でノット練習に励む最高のタイミングです。

「結束ですっぽ抜けて魚を逃す」という悲しい思いをしないためにも、これからビッグゲームに挑戦する方にはぜひPRノットをおすすめしたいです。

現場で役立つ小技(Tips)

1. 輪ゴムを利用したラインストッパー

スプールからラインがバラけるのを防ぐ、輪ゴムを利用したラインストッパーです。これ、なかなか良いです。輪ゴムなんでなくなっても痛手はありませんし、簡単です!

輪ゴムのままガイドに通したりもします。輪ゴムを取ったほうがやりやすいかもしれませんけどね(笑)。

2. 移動時などのルアー固定位置

ナブラ撃ちなどをする時にルアーをどこで固定していますか? 以前はガイドにフックを掛けていましたが、突然のナブラが発生した時に慌ててキャストしようと思うけど、たらしの長さが短くてベールを起こして、2巻くらい伸ばしてからのキャストになる……余計な作業がありませんか?

そんなちょっと面倒なことから開放されるのは、ハンドルアームにフックを引っ掛けること。素早くキャストに移れるんですよ。

垂らしも丁度同じくらいになるので、本当にスムーズにキャストまでできます。騙されたと思って、一度試してみてください。

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