今年挑戦した資格と普通救命講習から広がった世界

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資格取得の一年、と言っても過言ではない一年でした。振り返ってみると、今年は「学ぶこと」「挑戦すること」に全力を注いだ一年でした。もともと海や空、そして水中と幅広いフィールドで活動してきましたが、そのすべてを資格という形で裏付けることに挑戦したのです。

そして、数ある資格の中で特に印象に残ったのが 「普通救命講習」。釣りや仕事で海に出ることが多い自分にとって、救命の知識はまさに実生活に直結するものでした。

この記事では、普通救命講習の体験談を中心に、今年取得した数々の資格、その学びの過程や苦労話、そしてこれから挑戦したいことまでを記録しておこうと思います。


普通救命講習で学んだ「命をつなぐ技術」

「普通救命講習」は、成人を対象とした心肺蘇生法やAEDの使い方、異物除去法、止血法などを学ぶ講習です。講習は半日程度で修了できますが、内容は実に濃いものでした。

胸骨圧迫のテンポを覚えることから始まり、AEDを実際に使ってみる練習。単に知識を頭に入れるだけでなく「体で覚える」ことが徹底されていました。

正直に言うと、最初は「万一の時に役立てばいいかな」くらいの軽い気持ちで受けました。しかし終わってみれば「これは受けて本当に良かった」と心から思えました。1,000円の教材費がかかりますが、命を救う可能性を広げられると考えれば安すぎるくらいです。

実際、受講後は「もし誰かが倒れたら、自分が最初に動けるかもしれない」という自信が芽生えました。釣りやダイビングなどアウトドアでの活動が多い自分にとって、この安心感はとても大きなものでした。


救命知識が他の資格にも活きた

さらに驚いたのは、この救命講習の学びが他の資格にも直結したことです。

  • 潜水士:試験範囲に救命関連の知識が出題され、講習内容がそのまま役立った
  • PADIオープン・ウォーター・ダイバー:水中での安全管理や緊急時対応の基礎知識として活用できた

「別物」と思っていた資格が、実は根っこの部分でつながっていることに気づきました。学びは点ではなく線としてつながり、自分の活動をより強く支えてくれるのだと実感した瞬間でした。


今年挑戦した資格たち

今年挑戦した資格を振り返ってみましょう。こうして並べると、自分でも「ずいぶん幅広くやったな」と思います。

  • 普通救命講習(民間資格)
  • 第二級海上特殊無線技士(国家資格)
  • 第二級陸上特殊無線技士(国家資格)
  • 第四級アマチュア無線技士(国家資格)
  • 二等無人航空機操縦士(国家資格)
  • PADI オープン・ウォーター・ダイバー(民間資格)
  • 潜水士(国家資格)

それぞれの学びには個性があり、難易度や苦労のポイントもまったく異なりました。ここからは、印象に残った資格ごとの体験を少し詳しくお話しします。


一番難しかったのは「二等無人航空機操縦士」

間違いなく今年一番の難関は 「二等無人航空機操縦士」 でした。

ドローンの操縦に関する国家資格で、学科と実地試験があります。学科では航空法をはじめとする関連法規、気象や運航管理、安全知識など幅広い範囲が出題されます。用語も専門的で、一度読んだだけでは頭に入らない内容が多く、正直かなり苦戦しました。

そして実地試験。これがまた緊張しました。実際にドローンを飛ばし、指示通りの操作を求められるのですが、試験官の前での操縦は普段の何倍も緊張します。練習ではできていたことが、試験本番では手が震える。そんな経験は久しぶりでした。

それでも、必死に準備を重ね、なんとか合格。合格通知を受け取った時の達成感は格別でした。この資格を通じて「技術を持つ人間としての責任」も強く感じるようになりました。


意外と苦労した「第四級アマチュア無線技士」

一方で、周囲から「簡単だよ」と言われていた 第四級アマチュア無線技士。これが意外にも苦労しました。

基礎的な電気回路や電波法規が範囲ですが、数字や公式の暗記がなかなか頭に残らない。ちょっと油断して試験に臨むと「あれ、こんな問題出るのか?」と焦る場面も多かったです。

「簡単だから大丈夫」と思っていたのに、自分にとってはハードルが高かった。逆に「難関資格」と言われるものは時間をかけて準備するので意外と乗り越えられる。このギャップは面白い気づきでした。


ダイビングと潜水士のつながり

夏には PADIオープン・ウォーター・ダイバー を取得しました。こちらは民間資格ですが、水中世界を知る上で大きな第一歩でした。

そしてその流れで取得したのが 潜水士。国家資格で、こちらは「潜水作業に従事する人が必ず持っていなければならない」資格です。学科試験が中心ですが、酸素中毒や減圧症といった専門知識が問われます。

この二つを通じて「レジャーとしてのダイビング」と「作業としての潜水」の違いを学べたことは、自分の中で非常に大きな経験でした。


無線資格の価値

冬には 第二級海上特殊無線技士第二級陸上特殊無線技士 を取得しました。どちらも電波を扱う国家資格で、船舶や基地局の通信に関わる大切なライセンスです。

漁師として海に出ることもある自分にとって、無線資格は「安心して活動するための武器」となります。通信手段があるかどうかで安全性は大きく変わりますから。


学びの積み重ねが未来を広げる

こうして振り返ると、今年は「資格を通じて学んだことが別の分野につながっていく」一年でした。救命講習が潜水士に活き、ダイビングの知識が安全意識につながる。無線が海での活動を支え、ドローンの操縦が空での可能性を広げる。

点と点が線で結ばれ、少しずつ「自分の軸」が太くなっていく感覚があります。


これからの挑戦

年末には新しいドローンの購入を考えています。法律はどんどん厳しくなっており、今のうちに経験を積んでおくことが重要です。特に地方では、ドローンは農業や測量、災害対応など幅広く活用されています。

資格を取ったことで「ただ飛ばす楽しみ」から「社会に役立てる可能性」へと意識が変わりつつあります。


まとめ

今年挑戦した資格はどれも簡単ではありませんでしたが、確実に自分を成長させてくれるものでした。

  • 一番難しかったのは「二等無人航空機操縦士」
  • 意外に苦労したのは「第四級アマチュア無線技士」
  • 「普通救命講習」は命をつなぐ技術を学べる大切な体験
  • 資格同士は点ではなく線でつながり、活動の幅を広げてくれる

資格はゴールではなく、スタートラインです。学んだことを活かして、これからも新しい挑戦を続けていきたいと思います。

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