海が白くなったらチャンス! ホッケ釣りの準備スタート 「春の積丹でホッケを釣りたいけれど、周りは釣れているのに自分だけ釣れない…」そんな経験はありませんか? ニシンが産卵に来る「群来(くき)」の時期は、魚の動きがいつもと全く違います。
本来であればニシンの釣りの状況や釣りを紹介するべきかもしれませんね。でも、私は群来の合図はホッケの始まりって思ってます。ホッケってすごくゲーム性が高くて楽しいし、美味しいと思っています。まだ、群来が発生したばかりなのでまだホッケまではきていません。
今後も説明しますけど、いま膨大な資料を調べてすごくお硬い記事作りをしておりまして、3月が岸寄りするホッケのピークだと思っています。西積丹はもう、ホッケはきていると思います。調べに行く気力がない・・・(笑)。
海が白く染まる神秘「群来(くき)」の正体を知る
ニシン卵でホッケを釣るためには、まず「群来(くき)」という現象がなぜ起きるのか、そのメカニズムを理解することが最も重要です。
理由は、ホッケがただ回遊しているのではなく、ニシンが産み付けた「卵」を食べるために特定の場所に執着しているからです。群来とは、ニシンが産卵のために岸に押し寄せ、オスの精子で海がミルクのように真っ白に染まる現象を指します。この時、海中には栄養満点のニシンの卵が大量に漂います。ホッケにとって、これは年に一度の「食べ放題イベント」のようなものです。普段は小魚やアミエビを追いかけているホッケも、この時期ばかりは海底や岩に張り付いた卵を夢中で食べます。
具体例を挙げましょう。積丹の海岸線を車で走っていると、一部のエリアだけ海の色がエメラルドグリーンや白っぽくなっていることがあります。これが群来のサインです。科学的に見ると、この時の海水温はだいたい5度から8度前後。ホッケが活発に動ける適水温とも一致します。ホッケは「お腹がペコペコの状態で、目の前に大好きな食べ放題バイキング(卵)が山盛りある場所」に集まっているのです。この時、ホッケの胃袋を調べると、パンパンに詰まったニシンの卵が出てくることがよくあります。
したがって、まずは魚を探すのではなく「白い海」を探すことが、この釣りのスタートラインになります。ただ広い海に竿を出すのではなく、自然現象の理由を理解することで、釣れる確率は格段にアップします。海が白くなっている場所は、ホッケのレストラン会場だと覚えておいてください。
先日猛吹雪の中、釣り人がびっしりと並んでキャストしていました。私は用事があったので、その場で写真も撮らずにスルーしました。帰りに立ち寄ってみると爆釣とは程遠い釣果であったようです。お一人様5匹くらいでしょうかね。でも、ニシンはしっかりといたようです。
失敗しないための「ロジカル・タックル」選び
次に大切なのは、道具(タックル)の選択です。結論として、ニシン卵時期のホッケ釣りでは、タックルバランスが必要になります。
その理由は、ホッケが卵を食べている時は「アタリ」が非常に小さくなることがあるからです。お腹がいっぱいのホッケは、ガツガツとエサを追いかけ回さず、目の前の卵を吸い込むように食べます。この小さな変化を捉えるためには、感度の良い道具が不可欠です。
具体的にどのようなスペックが良いか解説します。
まずロッド(竿)は、8フィートから9フィート(約2.4〜2.7メートル)のルアーロッドや、磯竿の1.5号前後が扱いやすいでしょう。リールは2500番から3000番の中型サイズを選びます。ここで重要なのが「ライン(糸)」です。私はPEラインの0.8号から1号を推奨します。PEラインは伸びがほとんどないため、手元に魚の振動がダイレクトに伝わります。
ですが、ニシンが産卵の場合の場所は浅場、岩礁帯がとても多い場所が産卵場所に選ばれます。となるとレンジは浅い、根掛かりもする。そうなるとPEラインは適しているとは言い難いです。リーダーを長くするのはマストです。ニシンを狙うならナイロンを選ぶことも選択肢としても良いかもしれません。
そして、糸の結び目(ノット)は正直なんでもOKです。しっかりと強度があれば電車結びでも十分だと思っています。しかし、時期が進みホッケも同じ場所にいるようであればより強度を上げる必要があるかもしれません。
命を守る! 安全と気象のルール
釣果よりも何よりも大切なこと、それは「安全に帰ること」です。結論として、積丹の厳しい春の海では、救命胴衣(ライフジャケット)の着用と、気象条件の確認が必要になります。
理由は、春の積丹は天候が急変しやすく、海水温もまだ非常に低いからです。もし海に落ちてしまった場合、数分で体が動かなくなり、命を落とす危険があります。まわりに人がいれば救助してもらえる可能性はありますけど、釣りを楽しんでいるのでなるべくそうならないようにしましょう。
具体的な準備として、以下の3点を徹底してください。
1つ目は、ライフジャケットの点検です。国土交通省の認可を受けた「桜マーク」付きのものを選び、正しく着用しましょう。
2つ目は、足元の装備です。積丹の釣り場は滑りやすい岩場(磯)が多いです。スパイクブーツやフェルトスパイクシューズを履き、転倒を防いでください。
3つ目は、天気図の確認です。特に「西風」や「北風」が強い日は、積丹の波は一気に高くなります。スマホのアプリなどで、波の高さが1.5メートルを超える予報の時は、勇気を持って釣りを中止する判断をしてください。
このように、安全に対する高い意識を持つことこそが、本当の「釣り師」の証です。準備を完璧に整えることで、心に余裕が生まれ、結果として釣りに集中できるようになり、釣果もついてくるのです。自分の命を守ることは、家族や仲間を大切にすることと同じだと忘れないでください。
準備の総仕上げ!前日までのシミュレーション
釣行前日までの準備プロセスについてです。結論は「現場に着いてから悩まない状態」を作っておくことです。
その理由は、釣り場の朝は早く、暗い中で準備をすると忘れ物をしたり、仕掛けを間違えたりするリスクが高まるからです。特にニシン卵の時期は、チャンスの時間が短いことも多いため、現地でのタイムロスは命取りになります。
現場の寒い中で細かい作業をするのは大変です。次に、ホッケが卵を食べているパターンに合わせ、複数の仕掛けを用意します。サビキ仕掛け、ジグヘッドとワーム、ウキ釣り用のエサなど、状況に合わせてすぐに交換できるようにケースに整理しておきます。
また、積丹エリアの最新情報を釣具店のブログやSNSでチェックするのも有効です。「昨日はどのポイントで群来があったか」を知ることで、当日の移動ルートを効率的に組めます。さらに、防寒対策も忘れてはいけません。積丹は想像する以上に冷たいです。カイロや温かい飲み物、防風性の高いウェアを用意しましょう。
以上の準備を徹底することで、現地に到着した瞬間から「釣るための行動」に移ることができます。釣り人も現場に行く前に勝負を終わらせておくくらいの気持ちで準備に臨んでください。準備の質が、翌日の笑顔の量を変えるのです。
まとめ
ニシン卵ホッケ釣りの「基礎と準備」について深く掘り下げました。本格的になるのはもう少し先です。今からでも十分間に合いますかね。
「群来」という自然現象を理解し、理にかなった道具を選び、そして何より安全を最優先すること。これらが揃って初めて、積丹の豊かな海はあなたを歓迎してくれます。
釣りは魚を釣るだけの遊びではありません。自然のリズムを知り、科学的に準備し、安全に楽しむ知的なスポーツです。
