今シーズンは、ヒラメ釣りにおいて「何かが噛み合わない」ようなもどかしさが続いていました。ワーム操作はしっかりと行っているつもりでも、思い描いた通りのバイトがなかなか出ない——そんな中での釣行で、ついに納得の一枚、そしてレコード更新の大物が飛び出しました!
修行の日々:スッキリしない釣行の連続
ヒラメ釣りでは、バイトポイントを読み、ワームをフォールさせる…この一連の流れが「決まった」ときの快感は格別です。しかし今期は、その「決まった!」の感触があまり得られず、釣果は出ているのに気持ちはスッキリしない状況が続いていました。
前回の記事でも紹介した通り、回収中にバイトしてくることが多く、意図した釣りではないことがその原因。釣れてはいるけど、心に響くバイトがなかったのです。
思い通りのバイトから62cm!
そんな中、ついにその瞬間が訪れました。ドピーカンの午後1時、思い通りのポイントで、狙い通りのワーム操作に見事なバイト!
サイズは62cm。バイトの瞬間も、引きの感触も、すべてが理想的でした。枚数ではなく「内容」で満足できたヒラメに出会えたことで、「今日はもう納竿でもいいな」と思えるほどの達成感を味わいました。
油断がもたらしたさらなる奇跡
魚の処理に取り掛かっている間、ボートは風で約0.6ノットで流れており、処理に約10分かかったため、およそ180メートル流されていました。風は岸に流される風だったので、どんどん浅い方へ流れていました。その時の水深は13.3mくらいです。
「もう少しだけやってみるか」と軽い気持ちでキャスト。船べりまで丁寧に探って、真下に落としたルアーが、なかなかボトムに着かない。「ん? 根掛かりか?」と思った瞬間、竿先が水中に引き込まれ、ドラグがジリジリと引き出される!
激闘2分、見えたのは超大判!
この時点で「これはヒラメだろう」と直感。ラインテンションを緩めず、耐えながら寄せるファイトが約2分間続きました。
そして見えた魚体はまさにモンスター級。「これはヤバい! デカい!」と思わず声が漏れます。
ランディングネットに尾びれが入らないほどのサイズ感で、慎重にネットイン成功。
レコード更新:82cm・5.4kg
メジャーに乗せて計測すると、82cm・5.4kgの堂々たるサイズ。ヒラメの自己レコードを更新することになるとは思っていませんでした。
一般的にオフショアのヒラメは大体、20mから40mが多いのです。10mこそこそでの82はまだまだ未知の部分が多いです。前回の記事でのハイジャンプもそうですが、ファイターはいろいろな顔を見せてくれます。
6月の上旬に漁港からヒラメの稚魚の放流も行っているので、私達釣り人にはとても有難い活動をしてくれています。

最後に:次の目標はマグロ!
この釣行は「思い通りにバイトを得る」という本来の目的を果たせたと同時に、思いがけないドラマチックな展開にも恵まれた一日でした。
そして、次なる目標は——そう、「マグロのレコード更新」。
この釣りはいつでもドラマをくれる。そしてそのドラマは、こちらの本気度に比例する。そう確信できた、忘れられない釣行でした。
まとめ
- 思い通りの操作で62cmのヒラメをゲット
- 油断の1投がレコード更新につながった
- ドピーカン&微速漂流(0.6ノット)という条件下での大物
- 最終釣果:82cm・5.4kg
リリースについては、釣り人が考えることで強制することもないですし、釣り人の責任だと思います。私の基準は50cmを基準としています。かかりどころが悪くリリースしても難しいと考える場合は、キープします。食べるには50cm程度が美味しいと漁師さんは言います。
動画では約55cmありましたが、数枚キープしていたので今回はリリースです。