【ヒラメがトップでジャンプ!?】 底から海面まで猛追するどう猛バイトに震えた

釣り全般
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ヒラメの本格化?

ついにやってきました——ヒラメの本格シーズン。
今年は幸先のまったく良くない時期が続きました。6月の第三週に入り状況がガラリとかわりました。6月14日からいままで散々いたフグが居なくなりました。フグが居なくなりリスタートって感じです。今回の釣行はその中でも記憶に残る特別な体験になりました。

何度も興奮の瞬間がありましたが、中でも圧巻だったのは「回収中にヒラメがトップでバイトし、まさかのジャンプ」という出来事。

「ヒラメは底の魚」という常識を覆すような展開に、驚きと感動を同時に味わうことになりました。


澄み潮と濁り潮、2日間のコンディション比較

釣行は、いわゆる「澄み潮」。水深20mを超えるエリアでもボトムが見えるのではと言うほどのクリアウォーターでした。魚の警戒心が強くなるような気配がありました。

ところが翌日は、同じポイントでもやや濁りが入り、「いかにも出そうな緑の潮色」に変化。釣り人の勘とでも言いましょうか、こういう日は魚がルアーに出てくれる気配が海中から伝わってきます。

結果からいえば、どちらの潮でも釣果は良好でしたが、明らかに“攻めの釣り”が効いたのは濁り潮の日でした。


ついに来た!トップでのヒラメバイト&ジャンプ

これまで多くのヒラメを釣ってきましたが、今回のようなシーンにはめったに遭遇しません。

その日、水深は約22m。そろそろワームを回収しようとしていた時、突如、船の真下から2匹のヒラメが猛然とバイトしてきたのです。

2匹同時にやってきて、競争でもしているかのようにワームに向かって突進して来ました。最初の1匹は、リーディングをピタッと止めて“食わせの間”を作った瞬間に、ワームを丸飲みに。
そして、もう1匹は——なんと海面を割ってジャンプ

ヒラメが跳ねる? そんな話は聞いたことがありましたが、まさか目の前で起きるとは…。
体ごと跳ね上がるその姿は、まさにどう猛なハンターの一面でした。


今回の釣果と選抜キープ

この2日間の釣果は非常に安定しており、毎投ごとに集中できる展開が続きました。中でも良型が多く、特に70cmに迫るサイズが出たのは嬉しい限り。今季はまだ70オーバーはみていません!

今回は以下の3枚をキープ:

  • 67cm(堂々たる肉厚ボディ)
  • 58cm(バランスの良い中型)
  • 56cm(活性高く反応した個体)

50cm未満のものは全てリリース。これも近年意識している「資源保護」と「選択的キープ」のスタイルです。

特に67cmのヒラメは、体高・厚みともに素晴らしく、ファイトも楽しかったです。ヒラメの大型は一瞬根掛かりか? あなたも体験していると思います。


細ライン戦略:PE0.8号+リーダー16lbの実践運用

ヒラメ釣りで私がこだわっているのが「ラインシステム」。今回も使用したのは、

  • メインライン:PE0.8号
  • リーダー:ナイロン16lb

この組み合わせには理由があります。

まず、PE0.8号を選ぶ最大の理由は潮と風の影響を極限まで減らせること
細いラインであれば、ワームのフォールも自然に、流れにもナチュラルに乗せやすい。結果、魚に違和感を与えにくくなります。

そしてリーダーは、16lb。細すぎると大型ヒラメの突進を止めきれないし、太すぎると動きが不自然になる。「安心感とナチュラルさのギリギリのバランス」がこのセッティングなのです。

選ぶことは不可能ですが、80オーバーになると厳しい場面もあるかもしれませんね。


ラインメンテナンスと“リスク管理”の徹底

ラインが細くなるということは、当然リスクも増えます。だからこそ、私は次のようなルールを徹底しています。

  • 1匹釣れたらリーダーの表面を必ず指で点検
  • 5匹釣ったら必ず結び直し

ヒラメの鋭い歯に触れた部分は、意外にも傷んでいます。パッと見ただけではわからなくても、指でなぞれば明らかにザラつきを感じることがある。

また、ヒラメの多くはヘッド側をがっつり咥えてきますので、ノット周辺まで歯が当たるリスクがあるのです。ですから、「面倒くさがらずに点検すること」が結果的に釣果につながると実感しています。


抜き上げではなくランディングネットを使う理由

今回のように50〜60cmクラスが多い状況では、つい「そのまま抜けるんじゃないか」と思ってしまいがちですが、私は必ずランディングネットを使用します。

なぜか?
それは、ラインブレイクのほとんどが“抜き上げ時”に起きているからです。

オフショアでファイト中にラインが切れるケースは極めて稀。むしろ、最後の最後、「抜き上げ」という“油断の瞬間”にラインにテンションが一気にかかり、ブツッと破断することがある。

たとえリリース予定であっても、魚に無駄なダメージを与えないためにもネットで丁寧にすくう。このひと手間が、結果的に自分も魚も守ることにつながります。


ヒラメのジャンプが意味するもの

今回経験した「ヒラメのジャンプバイト」。これには、いくつかの意味があると考えています。

  1. 水温と活性が高いことの裏付け
  2. 潮の流れと酸素量が良好だった証拠
  3. ベイトに対する明確な捕食モード

通常、ヒラメは“底に張りつく魚”として知られますが、それはあくまで「身を潜めるための姿勢」であって、活性が高くなれば一気にトップまで突き上げてくるポテンシャルを秘めています。

ヒラメ釣りは、どこか“静かで地味”な釣りと思われがちですが、こうしたアグレッシブな一面を見ることで、まったく違ったゲーム性があることに気づかされます。


まとめ|今季のヒラメは“攻め”が通用する

今回の釣行は、ただ釣果に恵まれただけではなく、「釣りの本質を再確認できた」ような濃密な2日間でした。

  • ヒラメがジャンプするほどのどう猛な活性
  • トップまで食い上げる攻撃的な一面
  • 細ライン戦略による潮と風の攻略
  • 慎重なメンテナンスによる安定したファイト

今季のヒラメは明らかに“攻め”が通用します。そしてその一瞬のバイトが、釣り人の感情をどれだけ揺さぶるか。ヒラメ釣りは、まだまだ奥が深い。

補足コラム|ヒラメの“目”がスゴい理由とは?

ヒラメは左右非対称の魚として有名ですが、「なぜ目が両方とも体の上側にあるのか?」と思ったことはありませんか?

生まれたときは普通の魚と同じ

実はヒラメも、生まれた直後は左右に目がある普通の形の魚なんです。ところが成長するにつれて、片方の目(通常は右目)が左側(体の上側)に移動します。

この変態(へんたい)を経て、私たちが知る「平べったいヒラメ」の姿になります。


視野は“片面なのに広い”

両目が片側に寄っていると、「見える範囲が狭いのでは?」と思いがちですが、実は逆。

ヒラメの目は独立して動かすことができるため、左右別々の方向を同時に見ることができます。視野はおよそ180度近くあるともいわれ、扇型に広がるような視野を持っています。

これは、底に潜んでじっとしている時に、ベイトの接近をいち早く察知するための進化といえるでしょう。


ヒラメの視力と色の見え方

  • 視力そのものは約1〜2メートルの距離が見えているとされています。
  • 動いているものへの反応が鋭く、止まっているものは見えていても無視する傾向があります。
  • 色覚は3原色(RGB)型+紫外線感知の可能性ありとされ、ケイムラ系カラーに反応するのもそのためと考えられています。

ヒラメの目は“潮に向く”

また、底にじっとしている時、ヒラメは潮(流れ)の上流に頭を向ける習性があります。
これは、呼吸のための水流取り込みだけでなく、潮に乗って流れてくるベイトを察知・捕食しやすくするためです。

つまり、「目の位置・動き・体の向き」すべてが効率的なハンティングのために最適化された構造だといえます。


ヒラメの目はただの“特徴”ではなく“武器”

特徴内容
変態右目が左に移動する進化
可動性両目が独立して動かせる
視野扇型で180度前後の範囲をカバー
色覚3原色+UVの感知力を持つ可能性
戦略性潮上に頭を向けて視界と捕食を両立

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