シマノドリームツアー【準備編】

釣り全般
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いよいよ始まる「シマノドリームツアー」。今回のターゲットはヒラマサ。キャスティングとジギングを組み合わせた釣行の予定です。インストラクターとして同行するのは、あの鈴木斉さん。シマノファンやオフショアファンなら知っている人も多い、国内のトップアングラーと2泊3日を共にできるというのは、まさに夢のような体験です。

鈴木斉さんと過ごす時間

実は私、シマノインストラクターの湯川まさたかさんと以前エギングをご一緒したことがあります。10時間ほど共に釣りをし、さまざまな話を伺えた貴重な時間でした。今回はそれを遥かに上回る2泊3日の行程。斉さんは年間250回もの釣行を重ねるプロアングラー。情報量、引き出しの数、対応力、そのすべてが桁違いです。

一般アングラーが1年間に20回釣行できれば多い方かも知れません。対して斉さんは日々の釣行から実践的なデータを積み重ね、それを共有してくれる。これほど学べる機会はありません。今回は、事前に「聞きたいことリスト」を作成して参加します。

DAY_1

いよいよ出発!夢の舞台へ

2024年10月に当選の通知が届いた「シマノドリームツアー」。その日からずっとこの瞬間を待ちわびてきました。そしてついに、2025年——夢が動き出します。

今回の舞台は山口県の長門市沖。ターゲットは憧れのヒラマサキャスティングゲーム。もちろん、使用するタックルは全てシマノが誇る最新鋭モデル。まだ、ユーザーには届いていない25ステラSW1400番、オシアプラッガーリミテッド、オシア17+PE、私がチョイスさせてもらったのはオシアプラッガーリミテッドのS88HとS82XHを使います。インストラクターとして同行するのは、あの鈴木斉さん

2025年、インフィニティコネクトの第一弾としてオフショアキャスティングコンセプト


移動と準備、そして戦略会議

この日は早朝6:00に出発し、羽田空港から乗り継ぎで山口宇部空港へ。そこから現地スタッフのお迎えで宿へと向かいました。長時間の移動でしたが、到着後はすぐに準備に取りかかります。

タックルのセッティングとノット作り

船長さんの会社でロッドとリールをセッティング。ラインシステムを丁寧に組み、翌朝に備えて万全の準備を整えていきます。こうして道具に触れている時間がすでに楽しくて仕方ない。

25ステラSW1400番、オシア17+PEを手にしてファーストインプレッション!
リールはINFINITYLOOP – インフィニティループのスプールの往復時で糸巻きピッチが変わる2スピードオシュレーションシステムはひと目で分かる進化点でした。22ステラでは賛否があるようですが、私は初期ロッドでも問題を感じたことはありません。

オシア17+PEはツルツルな仕上がりでノットを組む時は滑る感じかしましたが、締め込めば問題はなさそうです。強さはそもそもオシア8を使っているので、それよりも弱いということはまずあり得ないと思っているので信頼しています。

結果は、ファイト時にわかると思います。釣れないとわかりませんけど・・・。


夜は懇親会、そして作戦会議

夕食は同行メンバー全員との懇親会を兼ねたディナー。
今回同行するのは:

  • インストラクター:鈴木斉さん
  • シマノスタッフ:1名
  • カメラマン:3名
  • 秋田から参加された女性アングラー
  • そして私

全員で7名の構成です。

鈴木斉さんのユーモアと気配りで、会場は終始和やかなムード。釣り談義はもちろん、翌日の戦略やポイント選びについてもリアルな意見交換が交わされ、これだけでもツアーの価値を実感できる時間でした。


起床はなんと1:30!? ハードスケジュールもワクワクで帳消し

翌日はなんと1:30起床・2:00集合・3:00出船という過酷なスケジュール。しかし、疲れを感じる間もないほどワクワクが勝っています。

なぜこんなに早いかというと、ポイントまで2時間の航程があり、ちょうど夜明け前の5:00が勝負どころ。鈴木斉さん曰く、

「朝イチの一流しが最大のチャンス。そこで決まるかもしれませんよ!」

……と、プレッシャーともとれる冗談交じりのひと言。初挑戦のヒラマサに加え、限られたチャンス——正直、不安は大きいです。

でもこの日のために、YouTubeでイメトレを重ねてきました。魚の動き、キャスティングのコツ、ファイトの展開……イメージはできています。あとは現場でそれをどう活かせるか。


就寝は22:00。それでも寝られる気がしない

夕食を終え、部屋に戻ったのは21:00。翌朝のために22:00には布団に入りますが、ヒラマサの映像が脳内で何度もリプレイされ、まるで遠足前の子どものように眠れません(笑)

好きな釣りで、初めての魚に挑戦する。しかもシマノのプロとともに——これ以上の贅沢があるでしょうか?

DAY_2

港に集結、まだ見ぬヒラマサを追って

集合時間は予定どおり。港にはすでに他の船も準備中でした。どうやらご兄弟で遊漁船を営まれているそうで、先に出港されたのはそのもう一艘。しかし、ポイントが重なることもなく、「場を荒らす」ような心配は皆無。信頼感が漂います。

いよいよ、我々の船も出発——時刻はまだ真っ暗な深夜。船が静かに港を離れ、2時間の航程が始まります。


キャビンで短い仮眠、夜明けの海へ

キャビンで横にならせてもらい、しばし仮眠。おそらく1時間半ほど、3:15〜4:45の間くらいでしょうか。目が覚めた頃には、周囲の空がわずかに白み始めていました。

その静けさと冷気が、今日という1日に特別な意味を持たせてくれます。ヒラマサキャスティングゲーム、いよいよスタートの瞬間です。


ポイント到着!一流し目がすべてを決める!?

船が停止し、タックルを握りしめる時間。海上ではエンジンの音も止み、波と風と、心臓の鼓動だけが聞こえてきます。

私のファーストキャストは“肩慣らし”の意味も込めて、50%の力で。


使用タックル紹介

種別製品名
ロッドオシアプラッガーリミテッド S88H
リール25 ステラ SW 14000
ラインオシア17+ PE 8号
リーダーオシア ナイロンキャスティングリーダー 140lb
ルアーワイルドレスポンス 240F

240mm・130gオーバーの大型ルアーも、このロッドならしっかり背負ってくれる安心感があります。さすがは「オシアプラッガーリミテッド」。キャストした瞬間、空気を切り裂く音とともにルアーが沖へ。


曇天、波1〜2m、絶好の“出る”条件

当日の天候は曇り、波高は1〜2メートル。個人的には、これはヒラマサが出るにはベストコンディションだと思っています。正直、自分のボートなら即Uターンを考えるレベルの波ですが(笑)、そこはやはり大型船の強み。

潮目を見ながらの流し釣り。ここで出なければいつ出る——そんな緊張感とともに、1投目の余韻が消えていきます。


これより先は——オフィシャル公開をお待ちください

残念ながら、今回のドリームツアーはシマノ主催の公式イベントであり、実釣に関する詳細や釣果の全貌は、公式動画や記事が公開された後に順次公開予定となっております。

そのため、このブログではDAY2の前半までの様子をお届けしました。


この時期のヒラマサ!

今回狙うヒラマサは、産卵期前後の個体が混ざるタイミング。ベイトはシイラ・ボラ・カタクチ・マイワシ・トビウオと多種多様。いかにベイトを見極め、戦略を立てるかが鍵になります。

昨年の釣果では、30kgオーバーを筆頭に、20kg・10kgクラスも報告されており、夢のあるフィールドです。

ブリとヒラマサの比較

道内ではブリの釣果が近年増えており、「ブリとヒラマサは似ているのでは?」と思われがちですが、実際には大きく異なります。

基礎データ比較

項目ブリヒラマサ
平均寿命7〜10年10〜12年
成魚の平均体重3〜6kg4〜8kg
最大記録約15kg30kg超
成長速度早いやや緩やか

行動特性・生息エリアの違い

特性ブリヒラマサ
生息エリア沖合の中層〜深場岩礁帯・根回りの浅場や瀬回り
群れの行動群れで餌を追い回遊根周辺に着き単独で狩りを行う
ファイト傾向下に潜って粘る根に突っ込む・横走りで翻弄する

筋肉構造・体型の違い

ヒラマサの引きが「異質」と言われるのは、筋肉の質と配置、尾びれの形状、体の構造が関係しています。ブリは重厚でトルク型。ヒラマサは瞬発力と機動性に優れ、ファイトでは一瞬で主導権を握られます。ヒット直後のファーストランが強烈で、根ズレによるラインブレイクも多発するため、タックル・ドラグ調整が重要です。

次回予告|公式公開後に“釣果編”を解禁!

ヒラマサは出たのか?
初挑戦のキャスティングゲーム、その結果は!?
詳細は、シマノ公式のYouTube公開とともに、本ブログでも追ってレポートいたします。

どうぞお楽しみに!

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