年始そうそうに始めた魚の血抜きを調べていました。美味しくいただくにはどんな方法がもっとも良いのかを追求したくて探し回りました。諸説色々と自分のやり方があると思いますが、総合して整理したいと思います。
釣りは釣って終わりではなく、おいしく食べることが釣りの魅力でもあると私は思っております。そんな魚を持ち帰る時も鮮度を落とさず、魚の本来の味をいただくのも釣り人の醍醐味だと思いまませんか? 積丹地域では、ガヤから始まって、ホッケからヒラメ、ワラサ・ブリ、イカ、マグロまで大きさによっても多少違ってくるとは思いますが、基本は大体同じです。イカはちょっと違いますね。血がないので・・・。
魚を〆るのは、本来の美味しさを保つためでもあります。ただ、とてもわかり易いサイトがあったのでこれがベストかなというサイトも紹介しておきます。
ただ、ちょっと私の考えているやり方と調べた結果はちょっと違う部分があります。サイトの中の「活け締め」です。〆る順番にもうひと手間かけた方が良いのではと思っています。
「シエナ流」シマノ
①目の後方、親指1本くらい離れたところをナイフやピックで突く。
②エラブタ上根本後ろに中骨を切るくらいにナイフで切り込む。
③尾の付け根を切り込み、体を曲げてよく血抜きをする。
④血を海水できれいに洗い流してから氷入りクーラーへ。
①は同じ
②はエラの上から2番目を切る(静脈)
③尾の付け根を切り込み
④エラブタ上根本後ろに中骨を切る(動脈)
⑤血を海水できれいに洗い流してから氷で冷やしてクーラーへ(海水で洗う場合は、冷えた海水で行う方がより良い)
冷海水を使う理由は、魚は死後、体温が上昇すると言われています。この体温上昇を抑えるために冷海水にいれる。体温が上昇することで腐敗の速度が上がるからです。
神経締めに関しては、する方が多いと思いますが、これはどのように食べるのかを考えて行うのが良いと考えています。刺し身で頂こうとすると神経締めは身が固くなりやすく、どのような食べ方をするかによって、神経締めにするのかを検討した方が良いと思います。コリコリの刺し身にしたい場合は、神経締めは有効となると思います。
ちなみに、マグロ釣りの場合で長時間のファイトは俗に言う、身が焼ける現象にもなるのですが、ある意味強引なファイトをするとラインブレイクの原因ともなるので、難しい判断となるとは思います。
釣り上げたマグロを触ってみてほしいです。とても温かいので初めて触った時はびっくりしました。マグロの平均体温は29.5度らしいですが、マグロは釣り上げられると体温が急激に上がり、80℃以上になる場合があり、その体温を効率的かつ短時間で低下させないと、身肉が劣化・退色してしまいます。(身ヤケ)
一度だけ、寄港時間に間に合わないので、そのまま持ち帰って来ました。家に帰り、氷漬けの前に処理をしたのですが、もう身肉が劣化しているのが見た目でわかるくらいでした。30分程度でしたが、これほど変わってしまうのかという経験もしました。
血抜きだけでもやっておけば良かったと今更ながら思っております。この時は探し果てて今日は駄目だ! 寄港時間まであと1時間だったので、港に向けて船を走らせていました。その地点からは30分程度で帰れる距離です。あと15分で港という場所でのシーズン最大のナブラが発生! その大きさは優に100メートルはありました。横に長く縦は短かったですけど、目測は横に150メートル、縦40メートルくらいでしょう。
その光景は圧巻でした。もう、誰でも釣れる状態で投げない理由が見当たりません! ルアーを投げて着水と同時にドラグがじゃぁ~ん。ここで注意は、ナブラの真ん中に投げたくなりますけど、これは他の魚の背びれなどにラインが当たるとラインブレイクする可能性があるので、ナブラの中心は外すことです。
ゆっくりとファイトしている時間はありません。時間が迫っていますからね。船のスロットルを入れてナブラから遠ざけて、そこからはとにかく強引に! 主導権を渡すことなくランディングして、そのまま寄港です。その時間は約5分で37キロでした。
この強引なやり取りを行ったことは、今後のファイトに大いに参考になり、よい経験となりました。これだけのファイトをしてもまったく問題がないということがわかりました。どこが限界なのか? なかなかわかりませんよね。この経験があったので、まだまだいけそうという感覚がわかりました。
積丹でマグロを狙うには、一般的に言われているタックルは積丹仕様ができるのではないかな? 100kgオーバーはあまり見かけませんが、70キロクラスといます。これらを考えると無駄なものがあるようにしか思えません。
次回は、積丹でマグロを狙うならこんなタックル! をお届けしたいと思っています。