前回の続きになりますが、今までの主流はPRノットやFGノットが近代ノットになっています。ライン結束時にはノットを完成してからスクラム(カバー)を組んでいくというのが主流でしたが、最近はもう一緒に組むのが主流になりそうです。スクラム(カバー)でライン自体は少し太くなってしまいますが、一緒に組み込んだ方がとても自然です。とても良い感じで組めました。
今回の一連の「より大きな魚への挑戦」でラインの強度から始まったこのシリーズですが、長くなってしまっていますね。せっかくなので、ライン意外にも注意している点などもお伝えできればと思います。大きな魚を獲るためには準備がなかなか大変です。昔からやっている人は道具の進化とともに考え方も変化してきています。
マグロですが、道具選びも変化してきています。今回は、ラインとリーダーの結束ですがまずはラインとリーダーを組んでからスクラムを結んでいくのが手順でした。前もってスクラム16をラインに被せた状態にしてPEとリーダーを結束してスクラム16をセットしていく方法でした。
ラインとリーダーを結束していくと一通り摩擦系でハーフヒッチで編み込んでいくと思うのですが、検証系YouTubeではハーフヒッチは気持ち程度で良い、4回から8回くらいのハーフヒッチで十分この部分で破断することはどの検証系を見ても切れることはありませんでした。その後にスクラムを組んでいくのが最も一般的で、最後はエンドノットorエンディングノットで終了となるはずです。
拙いノットで説明したいと思います。以前のノットです。
ちょっとスクラムも白なんでとっても見づらいですが、スクラムで組んでます。この時点では長くする方が強度がある思っていたのでやたら長いのです(笑)。スクラム組なんで、エアノットにはなりませんが、今までのことから大分改善をしなくてはならないと思っています。

エンドノットやエンディングノットがしっかりと締め込まれていたら、ラインを炙って溶かす必要もなさそうです。私もライターはあまり使わない方です。さらに、ショアからだとハーフヒッチ2回でエンドノットもしないことの方が多いです。
マグロキャスティングでは基本ガイドの中に結束部分を入れてスプールに一巻から二巻入れた上でキャストします。PEの保護ということもあります。重いルアーやタックルを投げるのでPEを直接触っていると段々とPEが傷んでくるので、スクラムやリーダーを持つようにすることで摩耗を減らすという意味もあります。
先ほど説明したエアノットも上記の写真でもわかるように、PRノットからリーダー部分とスクラム部分がどうしても段差になってしまうために、ライン放出時にガイドに当たりエアノットになったりする原因の一つでもあります。原因は複数あると思います、キャストの仕方なども原因にもなっていますね。リーダーよりPEラインが軽いので空中でPEがリーダーを追い越してしまい、PE団子、エアノットになってしまう。
最近のシマノはXガイドタッチフリーチタンの採用が常になっています。採用前はロッドにバチバチとラインが当たる時もあるのでキャストしていても気持ちが悪いんですよね。
今回の記事の目玉です。強度が抜群にあり、かつ専用の道具は使わないFGノットを作ってみました。ラインブレーカーとワセリンは使いました。編み込み回数は15〜16編み



ワセリン使っているので汚い感じですが、この短さで強度は完璧な数字です。そして、ノットの長さは2cm程度ととても短いです。一番の上の写真のPRノットは約5cmですから半分以下です。
編み込みはスクラムを被せたまま組んでいるので8本組と16本組が合わせた24本組と言ってもいいかも知れません。気になるのは結束部分の強度だと思います。
強度テスト用に3本作ってみましたが、30kgは出てました。ただ、今の計測器は小さくて壊れてしまいそうなので、もう少し大きめの100kg計測器が必要かなと思ってどれにしようか迷っており、到着した時には計測したいと思っています。
もしこれで、40kgオーバーであれば、リーダー強力と同じくらいなのでどちらが切れてもおかしくないと思っても良いと思います。
PEライン 6号強度表
商品名 | 平均強度 | |
1位 | シマノ オシア8 | 40.58kg |
2位 | DUEL ハードコアX8pro | 38.08kg |
3位 | バリバス アバニ キャスティングPE SMP | 37.61kg |
4位 | ダイワ ソルティガ 12ブレイド | 36.97kg |
5位 | YGKよつあみ スーパージグマン | 36.75kg |
6位 | サンライン シグロン PEX8 | 35.96kg |
7位 | クレハ シーガー PEX8 | 35.82kg |
8位 | YGKよつあみ オッズポート | 35.40kg |
9位 | YGKよつあみ フルドラグ | 32.49kg |
40キロ以上を目指す場合はPE8号の180lb で50キロを目指す感じでしょうかね。
ノットによっては強度は3割から4割落ちます – より大きな魚への挑戦①
強度低下? イモムシノットからスリーブ結束へ – より大きな魚への挑戦②
PEラインとリーダー結束(スクラム)-より大きな魚への挑戦③