昨年、試験を大阪まで行って受けてきました。公認釣りインストラクターって何? 農林水産省水産庁の委託を受け、全日本釣り団体協議会が認定する「釣り指導者としての知識と技能を習得した者」の事を差します。
釣りインストラクター養成講習会を受講し、資格試験(筆記試験、論文、実技試験、面接)と朝から夕方まで1日みっちりと講習会がありました。中でも論文試験がハードルが高かったですね。自分で書くというのがほぼないので漢字を思い出すことからスタートです。事前にお題も出ますので、事前学習はできますが、ノートやメモは禁止です。

実技試験は、糸の結び方(サルカンやハリス)を試験官の前で行います。普段からやっているのでこれは問題はありません(笑)。
公認釣りインストラクターになって何をするの? 報酬は?
ほぼ、ボランティアでの活動になります。主な活動内容は下記です。
・一般の釣り人に対し、釣りの技術、釣り場でのマナーおよびルール、水産資源の保護意識の向上、環境保全、釣り場での安全等について具体的に指導する。
・各種釣り大会等により開催される講習会の講師として出席の要請があったときは、積極的に対応する。
・地方公共団体における遊漁関係事業の実施に必要であると要請があったときは、アドバイスするなど積極的に対応する。
となっております。北海道はインストラクター連絡機構がないので主な活動は現在はできないのですが、今年は大阪のJOFI大阪に行って勉強してこようと思っています。いずれ北海道でもJOFIを立ち上げたいと思っています。
一般社団法人 全日本釣り団体協議会は、昭和46年に農林水産省を主務官庁として発足。公的に認められた、「釣り人団体」として、諸官庁や都道府県など、行政と釣り人を繋ぐ窓口の役割を果たしています。
基本的にはボランティアなので、無報酬で社会貢献活動というのが大前提ですが、諸官庁や都道府県、行政との窓口になりえる環境が現在あります。個人レベルでは取り合ってもくれないことがインストラクター連絡機構や全日本釣り団体協議会からの進言になると大きく変わってくるということです。
平成4年から、釣り指導員(釣りインストラクター)制度を、農林水産省の指導のもと公認補助事業になっているので想像以上に影響はあると思って今回、公認釣りインストラクターになりました。現在、北海道では数名しか登録されていません。長い道のりになるとは思いますが、少しでも多くの釣人が楽しい釣りができたらと思っています。
官庁や行政とのパイプができることはそう簡単ではないので、組織の力を使って話を聞いてもらうことが可能になることは非常に有利になると思います。閉鎖や立入禁止を復活できることは難しいでしょうけど、遅らすことはできるかも知れません。
JOFI大阪では、子どもの釣り教室も開催していたりして、活動はとても活発に行っています。色々と講師から話しを聞きましたが、関西から南はとても釣りが活発なようで釣りの考え方なども、大分違うと思いました。活発だからこそ釣り禁や閉鎖に対してもとても敏感でした。
そろそろ積丹での釣りもスタートしますし、ルールやマナーについても多くの人が考えれるようになると良いな〜と思います。
インストラクターとしての活動が決まればまた報告していきたいと思っています。
釣り人一人ひとりの考え方は様々です。釣り人に限らず、漁業者や周辺住民なども意見があるでしょうし、誰が正解という簡単なものでもないと思います。一部の釣り人がゴミを捨てる、違法駐車をするから釣り禁止にするというのは、本当の原因ではないと思っています。
漁業者や周辺住民も一部の人は、海にゴミや魚の処理後のガラを捨てたりしていますから、どっもどっちって感じなんですよね。結局は、今までの生活スタイルが変化するのが嫌なだけだと思います。これを言うと逆なでするので、言ってはいけませんよ。
現状であれば、一方的に釣り人が「悪」というレッテルが貼られているように感じますが、そうではないと思っています。どうせ遊びでやっているんだろ〜、そんな言葉が帰ってきそうですが、多くの人は趣味を本気で楽しんでいます。
趣味と遊びは、その人がどれくらい没頭するかや、その活動の目的によって変わってきます。遊びは、楽しむことが一番の目的で、その場限りのことが多いかもしれません。一方、趣味は、何かを極めたい、もっと上手くなりたいという気持ちがあって、継続して取り組むのではないでしょうか。
結局のところ、趣味と遊びの境界線は曖昧で、人によって感じ方が違います。大切なのは、自分がその活動を楽しんでいて、充実感を得られるかだと思います。
これから、積丹ではホッケが岸寄りして来ます。今は亡き、矢口高雄先生の釣りキチ三平を読んで育ったものとしては、一平じいさんの言葉には意味があるな〜と思います。
「釣りちゅうもんはガバガバ釣ることが目的じゃねぇ〜」
ポケマガで無料で読めるので、読んだことがない人はぜひ一度読んでみてはどうでしょう。私も今、読んでいますが、今だからこそ心に響く言葉も多く出てきます。
インストラクターとして何ができるのか? 何をすべきなのか? をじっくりと考えながらやっていきたいと思っています。