ドテラジギングで釣果を伸ばすには、「ジグ選び」「アクション」「水深・潮流に応じた判断力」の3つが重要です。記事では、実釣経験とデータに基づいて、ドテラ流しに適したロングジグの選定ポイントとアクション戦略を総まとめします。
ドテラ用ロングジグの選び方
ポイント | 解説 |
ジグの形状 | 細長いロングタイプ(200〜300mm)で、横方向のスライドを強調 |
バランス位置 | センター〜リア寄りが◎(前寄りは動きが鈍くなりやすい) |
重量 | 水深・潮流に応じて200〜300g前後が目安 |
抵抗設計 | エッジが立っていて薄めの設計 → 潮抜けが良く、アクションが出しやすい |
素材 | 鉛や鉛+α素材が水押し強く、派手なスライドを実現(タングステンは控えめ) |
バーチカル vs ドテラ流し|ジグのアクション比較
状態 | バーチカル(縦) | ドテラ(斜め) |
アクション方向 | 上下の縦方向 | 横移動・スライドが中心 |
フォール | 真下にスッと落ちるがヒラ打ちは弱い | 斜めに滑る → 食わせの“間”を作れる |
魚への見え方 | 縦に暴れてるベイト | 横から逃げていくベイトのように見える |
食わせの間 | 止めとポーズで作る必要がある | 自然と演出される(これが最大の利点) |
実釣での傾向(私の経験)
- ドテラ × ロングジグ=青物・マグロに効果絶大!
- フォールでのバイト多数。巻きすぎると食わない日も
- 同じポイントでも「バーチカル無反応 → ドテラで連発」も実際に多い。しかし、逆もある。
ドテラ流しで意識したいアクションのコツ
アクション | コツ例 |
ジャーク | ワンピッチで跳ねさせ → 軽めのテンションフォール |
フォール | 完全フリーよりテンション気味が効果的 |
掛け合わせ | 横スライド後に素早く巻き → リアクションで喰わせ |
巻き上げ | 食わなければすぐに再フォールでチャンスを演出 |
水深×潮流別のジグ重量目安表
水深\潮流 | 緩い(〜0.5kt) | 普通(〜1.0kt) | 速い(1.5kt〜) |
〜40m | 100〜130g | 130〜160g | 160〜200g |
〜60m | 130〜160g | 160〜200g | 200〜250g |
〜80m | 160〜200g | 200〜250g | 250〜300g |
〜100m | 180〜220g | 230〜280g | 300g〜 |
ポイント
- 軽すぎると棚に届かない/重すぎるとアクションが死ぬ
- ライン角度45度以上なら1ランク重くするのがコツ(カラー重視していない、グローは必要かも)
ジグ形状別アクション性マトリクス
ジグ形状 | スライド幅 | フォール | 潮抜け | 推奨アクション | シーン例 |
ロング(センター) | 大 | 中 | 中 | ワンピッチ → フォール | イワシ系ベイトの横滑り演出 |
ロング(リア) | 中 | 小〜中 | 高 | ロングスライドで食わせ間 | 潮が速くラインが張る状況 |
セミロング | 小〜中 | 中〜大 | 高 | コンビネーションジャーク | 食い渋り時の変則アクション |
幅広スロー系 | 小 | 大 | 低 | リフト&フォール | 根魚狙い、着底重視 |
ドテラジグ使い分けマップ(シチュエーション別)
シチュエーション | 潮 | 水深 | ベイト | 狙い方 |
朝イチで潮が動いている | ○ | 〜60m | 細身イワシ系 | ワンピッチ → スライドフォール |
潮止まり付近で反応が渋い | △ | 60〜80m | 小型カタクチ | テンション抜きのじらしフォール |
青物が浮いている | ○ | 〜40m | 中型ベイト | 上層意識でロングジャーク連発 |
根荒れや底狙い | ○ | 〜80m | 小魚・甲殻類 | 着底→ゆったりとリフト&フォール |
潮が速くライン角度がキツい | ◎ | 〜100m | イカ・中型ベイト | 重ジグで直下へ落とし、横スライドで誘う |
まとめ
実釣アドバイスまとめ
- ライン角度45度以上なら「斜めに泳がせてる」と意識せよ
- フォールに食う魚=スレた青物・根魚
- 「真下で釣る」バーチカルの癖は捨てよ → 横スライド&フォールで魅せろ!
ドテラジギングは“斜めの世界”で戦え!
- ドテラでは「潮・ライン角度・ジグ形状」の三位一体が釣果を決める!
- ロングジグのスライドとフォールを活かすことで、見せて喰わせる釣りが可能に
- 同じポイントでも「操船とジグ選び」が変われば釣果も激変!
今回の記事は遊漁船には適応しないと思います。プライベート船やレンタルボートでの出船する方に参考になればと思います。
ドテラでは「潮・ライン角度・ジグ形状」の三位一体となっていますが、ドテラ流しでなくとも各船長は様々な角度で観察し、その日にあうような船のポジションや釣座を考えています。船長も竿は出してなくても釣りをしているんです。その方の技量によっては釣座を変えたりと全員安打を願っています。
ノーヒットノーランも時にはありますが、そこからまた違う学びも得ています。いつも同じ海域だとしても状況は違う場合も多いのが釣りの楽しみ方の一つでもありますね。