秋の味覚・筋子をイクラの醤油漬けと生イクラ

釣り全般
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先日の大漁で、お裾分けをいただいた雄1本、雌3本、筋子をイクラの醤油漬けと生イクラ(冷凍用)にしました。漁師生活にも大分慣れて、段取りなどもわかり漁が楽しいです。地方が違えばやり方が違うとは思いますが、今のやり方を基本に考えると定置網漁は理解できました。

最初は、なかなか理解できずにいましたが数回の漁で仕組みや段取りがわかって、面白さや辛さも実感しております。

大漁と漢字で書くとあなたはなんと読みますか?
たいりょう or だいりょう 漁師さん達はだいりょうと言っています。なぜ濁ってしまうのはわかりません。漁師さんが魚が多く採れた日にだいりょうだったかい? なんて聞くと「おっ、知ってるな」と思われること間違いありません(笑)。

図でいう箱網という所の網を毎日起こしにいくのですが、網の大さきにもよりますが、4人から8人が多いです。大きな網になると12〜14という場所もあります。中堅どころでも運動場・登網・箱網で横90メートル縦10メートルと大きさになります。

プレジャーボート・ゴムボートの方は浮子(ブイ)からも錨や土俵でつながっていますので近くには寄らないで下さいね。もし誤ってロープが切れてしまったら損害も巨額になります。箱網では鮭が泳いでいたりしますので、ここで釣りをする不届き者も過去にいます。絶対にやめて下さい。

今日の本題はここから、先日大漁だったので乗組員達にもお裾分けがありました。それを持ち帰ってイクラの醤油漬けを作ったのですが、筋子にはアニサキスが付着しているので確認しないでいると痛いことになりかねません。アニサキスはマイナス20度で24時間冷凍か70度か60度で1分以上で死滅とされていますが、確実ではありません。

家庭用冷凍庫の適切な温度はJIS規格にて「−18℃」と定められていますが、開けしめをすると温度は上がるので2日間は冷凍したほうが良いと思います。冷凍ストッカーだとマイナス20度というのもあります。絶対に防止する場合は2日はしておいた方が良さそうです。

もう一つの70度か60度で1分というも信じないほうが良いかも知れません。今回、筋子からイクラをほぐしていたのですが、沸騰したお湯に水を入れた状態(80度)に筋子を入れて、3腹を投入してバラして行ったのですが、カストリをしている時に元気なアニサキスがいました(笑)。

おおい、60度で1分で死滅するはずですがピンピンしていました。筋子を3腹も入れると水温も下がりますが、60度はあったと思っていますので少し驚きました。卵の中にアニサキスが侵入するのではなく、筋子を覆っている膜の間にいると思われます。

80度では旨さが半減する、半熟卵になってしまうのではと思われるのですが、病院にお世話になるよりは数段良いと思うのでそうしています。問題なく美味しく食べています。お湯に入れると白く茹でたようになってしまいますが、元に戻りますのでご安心ください。

アニサキスライトを使用してもう一度確認しましたが、今回は1匹だったようです。半分はイクラの醤油漬けにして、もう半分は100g程度の小分けして生イクラとして冷凍保存してお正月にも食べようかと思っています。

タレは自家製といっても簡単、醤油・みりん・酒・だしを同じ比率でイクラの重さに対して10%程度で漬け込んで終了。タレが少ないと思うかも知れませんが、十分にイクラがタレを吸い込んでくれるので美味しく出来上がりますよ。

沖で取れる鮭はでかいです。日本海ではめったに見ないサイズなので、認識が変わりましたね。なぜ、ショアから釣れる鮭は小さいのか? 謎は深まっています。

5キロクラスもいます。昔はこんな鮭もいっぱい居たんだよ、最近のは「こまい鮭が多いは・・・」なんてことも聞きました。立場が変わればいろんなことが見えてきますね。

漁師からするとショアからもこのようなクラスがバンバン釣れているのだろう。と思っているのでしょうね。でも、そんな大きなのはあまり見たことがありませんね。なぜでしょうかね。網で捕獲されるのは道東並の鮭です。

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