週末に予定していた釣行は、天候悪化により中止となりました。ゲストも同乗予定でしたが、万が一を考慮し、船長判断で出船を見送りました。自然相手の遊びにおいて、安全第一は絶対です。
翌日の日曜は朝のうちだけは出船可能との予報。昼以降は風速7~10mと強まる見込みだったため、短時間のチャンスにかけて出船することにしました。
今回のターゲットはサクラマス。水温も安定しており、時期的にも期待できる条件がそろっていました。ボートでランガンしながら沿岸を中心に探っていきましたが、残念ながら本命の姿を見ることはできませんでした。
新しいミノーも泳がせるてみました。ラウドジャーク120Sです。サイレントアサシンのノースプレミア一押しの私ですが、シマノの新作という理由で購入し、キャストしてみた感想は120mm、18gなのでアサシンよりは飛距離は確実に落ちます。
名前のジャークというところからもジャークが主体のミノーとなると思っています。そして、レンジはアサシンより深いというのが第一印象です。戦略的に考えて使えるミノーだと思いました。とわいえまだ実績がないので、早く一本かけたいと思っております。
トドの登場、そしてイルカの不在
今回の釣行で印象的だったのは、沖合でトドの姿を目撃したことです。トドが出ると、魚が一斉に散ってしまうというのはよく知られた話です。この時期であれば本来、イルカを見かけることも多いのですが、その姿もなし。
トドとイルカは、同じ海域にいることはあるものの、食性や行動パターンが異なるため競合しないとされています。ただ、実際にトドを目撃すると、「あちゃ〜、今日は厳しいかもな」と思ってしまうのが釣り人の本音。
この日は魚の反応もまったくなく、跳ねもチェイスも確認できず完全な撃沈でした。
自由度が増した係留スタイル
最近、釣行スタイルに大きな変化がありました。漁港での係留が可能になったのです。これまでは陸上保管で、出船のたびに事前連絡を入れ、準備してもらう必要がありました。安全で、船の傷みも少ないというメリットはありますが、自由が利かないというデメリットも。
その点、係留にすると「今日、天気がいいから出よう」といったフットワークの軽さが手に入ります。短時間だけ試してみたいときでも、すぐ出船できるのは大きな魅力です。
もちろん、係留には注意点もあります。海水に常時浸かっているため、船底には貝や藻が付着しやすくなりますし、台風や強風時の備えは自己責任です。係船ロープのチェックや補強など、定期的なメンテナンスも欠かせません。
とはいえ、自宅が漁港に面しているので、防波堤内の状況は2階の窓から確認可能。海の変化にすぐ対応できる環境にあるのは心強いところです。係留は今月中にはやっておきたいのですが、アンカーをもう一つ入れることや下準備が必要なので準備ができ次第、助っ人を呼んで係留したいと思っています。
潮の流れが全くの逆だった
今回の釣行で一番の学びとなったのは、「潮の流れの違い」です。実は、2週間前にも同じ小潮、同じ風向き、同じポイントで釣行しており、そのときはそこそこの釣果がありました。
しかし今回は、潮の流れがまったく逆でした。漁師の間では「上り潮」と呼ばれる流れで、2週間前は「下り潮」。条件がここまで同じでも、潮の流れひとつで釣果がこれほど変わるのかと、あらためて潮の重要性を感じました。
私は毎回の釣行で「何か一つは必ず学びを持ち帰る」ことを心がけています。釣れなかった日ほど、得るものは大きい。それをデータとして記録し、次につなげる。それが結果的に、釣果につながっていくのだと思います。
今後はこのポイントでの定点観測を継続し、潮流と魚の動きを記録していこうと決めました。潮と魚の関係性を読み解ければ、釣りの再現性は確実に高まるはずです。