サクラマスを逃した代償はデカい? でも4種の魚で“微妙な満足感”を得た話

釣り全般
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サクラマスジギングに全力を注いだのに、肝心の“本命”が釣れなかった——。そんな悔しさを、釣り人なら一度や二度は経験したことがあるのではないでしょうか?
他の魚は釣れたんだけど、なんだか物足りない…、ターゲットじゃない魚が釣れると、ちょっと複雑な気持ちになる。そう、釣りは結果だけじゃないけど、やっぱり“本命”を釣りたいのが本音。
マイボートでのサクラマスジギング実体験を通して、“釣れなかった日の価値”や“次回につながる視点”を深掘りしていきます。
釣れない経験が、実は釣り人として一歩成長するチャンスだと気づけるはず。“釣果”だけじゃ測れない釣行の価値を、一緒に再確認しましょう。
実際に体験した、釣果4種(ホッケ、ソイ、タラ、ニシン)から得たリアルな感情と学びをお伝えします。

サクラマスジギングに挑戦!今回の釣行の背景

今回は“春のサクラマスシーズン”真っ只中、マイボートでのジギング釣行に挑みました。ターゲットはもちろんサクラマス。ただし、結果としてサクラマスは釣れず…。それでも思いが詰まった釣行だったのは間違いありません。

サクラマスは毎年限られた時期・限られた海域でしか狙えないため、釣行計画はかなり練っていました。マイボートという個人の機動力を活かし、ポイント選定・タックル選び・潮汐のチェックなど、準備に準備を重ねての出航でした。

なぜそこまでしてサクラマスにこだわるのか。それは、この魚が「釣って楽しい」「食べて美味い」「見た目も美しい」三拍子そろった最高のターゲットだからです。

加えて、サクラマスを“自分のボート”で釣ることには、特別な達成感があります。遊漁船では味わえない、“自分の力で自然に挑む”という感覚。これこそ、マイボートアングラーにとってのロマンです。

今回の釣行の舞台となったのは、北海道の積丹エリア。朝5時30分に出航し、天候は出船には問題がないですが、途中で天候悪化も考えていました。最初のポイントは水深40mラインに、ジグはサクラマス狙い定番の120g〜160gクラス。タックルも感度とパワー重視で選定し、まさに“本気の装備”でした。しかし…風が出てきて、おまけに潮は風向きと反対で160gのジグでも流されてしまう状態です。「ソナーには映るけど口を使わない」——そんな時間が続く中、胸の中の焦りが少しずつ募っていきます。

ポイントを変えると、ボートが多い場所へ行くも仲間から「サクラマス、今日はいないねぇ」といったやり取りをしました。期待が徐々に薄れていく瞬間がありました。こうして始まった今回の釣行は、「サクラマスを狙ったが釣れなかった」という苦い結果に終わりました。でも、それは“無意味な出航”ではありませんでした。むしろ、この経験があったからこそ、釣りの奥深さと自分の成長の余地を実感することができたのです。

出航当日の状況

今回の釣行当日の予報は、天候は曇り・風2m程度で潮回りが小潮なので一抹の不安がある状態でした。釣りにおいて「当日のコンディション」は釣果を大きく左右する要素です。天気予報でも良くても、沖に出て途端に天候悪化などはこの時期は特に多いです。
事前に確認した潮汐は「小潮」でしたが、朝マズメのタイミングと風速が1〜2m程度と非常に穏やかだったため、釣りやすい環境だったことは間違いありません。また、使用したジグやロッド・リールのセッティングも、サクラマス専用にカスタムした自信のタックルでした。

天候と海況
・気温:約3℃(ひんやり感)
・風速:1〜2m
・ 波高:0.3m以下
・ 潮:小潮(4:00干潮、18:00満潮)

ボートと装備
・ ボートタイプ:23ftのマイボート
・ 魚探とソナー
・ ジグ:センターサーディン、シックスサイド120g〜160gで複数のカラー
・ ロッド:オシアジガー リミテッド LJ B63-2・ゲーム タイプ LJ B62-2/FS
・ リール:オシア コンクエストCT 300HG・オシアコンクエスト 200HG
・ ライン:PE1.0号+リーダー16lb

特にこだわったのは「ジグの動きとカラー」です。天候は曇りでしたので、視認性が良いと思われるピンクグローを中心に、グリーン・ミッドナイトも試しました。ジャークのテンポも変えつつ、フォール時間にもバリエーションを加えるなど、アプローチは徹底しました。しかし、潮の流れが強くラインの入射角も45度と大きく流されます。160gでは太刀打ちできません。底取りはできるものの動かしたい動きには到底なっていないはずです。
少し、認識があまく180gをかろうじて持ってきていましたが、予想していたものではありません。本来ならシーアンカーを入れて多少でも風で流されないような工夫も必要でした。移動が前提の状態だったので怠けていました(笑)。

サクラマスが釣れなかったのは非常に悔しい結果でした。しかし逆に言えば、「釣れない日がある」というのも釣りのリアル。これを糧に、次回はさらに戦略を練り直して挑もうと決意しました。

サクラマス狙いの戦略と結果

今回の釣行では、サクラマスを狙って水深30〜50mラインでのジギングを展開しました。戦略は「ベイトに合わせたレンジ攻略」と「リアクションバイトを誘うジグ操作」。しかし、結果としてサクラマスのアタリすらなく、完敗の形に終わりました。

この時期のサクラマスは、ベイトに付きながら回遊しています。魚探にベイトの反応があれば、周囲にサクラマスがいる可能性が高いというセオリーに従い、ベイト反応のあるエリアを重点的に攻めました。
また、サクラマスは「群れで回遊し、タイミング次第では一気に連発する魚」でもあるため、なんとか1本取れればとは思っていました。決して良い潮回りでもなかったのも原因の一つだったのでしょう。

戦略の詳細

  1. 魚探・ソナーでベイトを探す→そのレンジにジグを合わせる
    ・ 水深40mのエリアで、中層に反応が出た時間帯があり、20mラインを重点的に狙いました。
  2. ジグ操作は変化をつけて「止め・跳ね・落とし」のバリエーション
    ・ スローな誘いでテンションフォールを意識して止める動きで食わせの間を演出
    ・ フォールは1秒1mペースで緩やかに落とし、違和感なく見せる工夫を

戦略も技術も尽くした今回の釣行。しかし、自然相手の釣りに“絶対”はないという現実を突きつけられました。だからこそ、釣れたときの喜びが大きいし、釣れなかった日から得るものもまた多い。今回の敗因を次に活かすためのステップと捉えています。

釣れた魚たち:ホッケ、タラ、ソイ、ニシン

本命のサクラマスには出会えませんでしたが、代わりに釣れたのはホッケ・タラ・ソイ・ニシンの4種。それぞれに手応えや面白さはありましたが、「サクラマスを狙っていた」という前提があるからこそ、どこか“満たされない感覚”が残りました。

海釣りは自然が相手。狙った魚が釣れないこともあれば、思わぬ魚が掛かることもあるのも海釣りの醍醐です。今回はまさにその“思わぬ釣果”の連続でした。ポイントとしては、サクラマス狙いの中層よりやや下を探る中で、底付近にいた魚たちがジグに反応してきた形です。サクラマスの反応がない中、底の探りに切り替えたことで、釣果が出たとも言えるでしょう。しかし、どの魚も食用としては申し分ない魚たち。食卓には最高のご褒美となりました。

本命ではなかったけれど、ホッケ・タラ・ソイ・ニシンと多様な魚種との出会いは、釣りの魅力の一つでもあります。ただ、「サクラマスを釣りたい」という強い思いがあった分、どうしても“心からの満足感”には届かない。そんな微妙な気持ちでした。

期待と現実のギャップに感じたこと

今回の釣行で最も強く感じたのは、「本命が釣れなかったときの釣り人の心理的ギャップ」。釣果としては4種の魚が釣れていて、決して“坊主”ではないにも関わらず、なぜか心は満たされない——そんな複雑な感情に支配されました。

釣りは目標設定が明確であればあるほど、それを達成できなかったときの落差が大きくなります。
今回は「サクラマスを釣る」という明確な目的があり、それに向けて準備も気合も十分だったからこそ、その落胆は通常以上でした。
しかも、マイボートという“完全自己責任”のフィールドで挑んだことで、良くも悪くも「自分で選んだ結果」がそのまま突きつけられる。それが喜びにもなり、また悔しさにもなるのです。一般的に見れば「4種も釣れてすごいじゃん」と言われるかもしれません。でも、釣り人としては、本命が不在というだけで“敗北感”が生まれてしまう。

昨年から装備したソナーは大活躍でした。装備して良かったとも思えます。魚探で決してみることのできない、魚のいる角度や方向が一目瞭然です。釣行中、ニシンの大群に出会いました。海の中なので、普段はわかりませんが水面から底までびっしりのニシンです。写真に収めておけばよかったと思うほどの大群です。その際に魚探で見ると対して大きな魚影は確認できません。しかし、ソナーは的確に魚を捉えています。360度どこに投げてもニシンの群れです。

タラを釣り上げたとにタラの口からニシンを吐き出していましたので、タラやソイはニシンをベイトにしていたようです。ソイもヘビー級です。ソイも普段は底付近にいるはずですが、ベイトのニシンを追って中層まで浮いてきています。これはこれで楽しいのですけどね。

サクラマスが釣れなかった理由を自己分析

今回サクラマスを釣り上げられなかった原因は、「群れに当たらなかった」こと、そして「攻めるタイミングとレンジのズレ」だと自己分析しています。準備や装備は万全でしたが、自然の摂理にはやはり逆らえなかった——というのが実感です。

サクラマスは非常にナーバスかつ回遊性の強い魚。つまり、「そのポイントに、そのタイミングで群れが入っていなければ、どれだけ上手くやっても釣れない」という極めてシビアな側面を持っています。
加えて、潮の動きや水温、ベイトの位置関係が釣果を大きく左右します。今回は事前に天候と潮汐を確認しての釣行でしたが、結果としてそのエリアに魚が入っていなかった可能性が高いです。
また、ソナーの反応があってもベイトにニシンだったことと薄い反応だったにもかかわらず「粘りすぎた」という判断ミスも。もっと早くポイントを見切って移動する柔軟さが必要だったのかもしれません。

今回選んだポイントは、過去に釣果報告が多かった実績ポイント。しかしそれは“過去”の情報であり、当日の海の状況に対応できていなかった可能性があります。
・ ベイト反応はあったが、イワシではなくニシンだったこと、比較的大きいのでサクラマスの捕食対象ではないと判断
・ 魚探にサクラマスらしき群れの反応は出ず、全体的に散っていた印象(魚がそもそもいない状態)
・ 他のボートも移動を繰り返しており、状況は渋かった模様

自然相手の釣りに“完璧”は存在しません。しかし今回の釣行で浮き彫りになったのは、「状況を見極める力」「判断の柔軟さ」「引き出しの多さ」の重要性。つまりサクラマスを釣るためには、戦術だけでなく“状況対応力”が鍵だということを痛感しました。これは次回への大きな課題でもあり、成長のチャンスでもあると前向きに捉えています。

まとめ

サクラマスという明確なターゲットを掲げて、万全の準備で挑んだマイボート釣行。結果は「本命不発」という悔しいものでしたが、釣り上げた魚たち(ホッケ・タラ・ソイ・ニシン)は、見事なバリエーションと美味しさを提供してくれました。
今回の釣行から得たものは、次のように整理できます
・ 自然の厳しさと、釣りの奥深さ
・ 判断力・柔軟性・情報収集の大切さ
・ 釣果よりも大事な「時間」と「体験」の価値
・ 悔しさを次回のモチベーションに変える力
釣れなかったからこそ得られる“学び”と“気づき”が、次の釣行への大きな糧になるのです。魚が釣れなかった日も、釣り人にとっては決して“空っぽの日”ではない。むしろ、本命が釣れないからこそ、自分と向き合うチャンスが生まれる。

そんな時間の積み重ねこそが、釣り人としての深みと、次の一尾への執念を育ててくれるのではないでしょうか。次回こそ、銀ピカのサクラマスとの出会いを夢見て——。シーズンは始まったばかりです。

この記事を読んでくださった皆さんへ
「釣れなかった日」にもきっと価値がある。そんな体験をされたことがある方、ぜひあなたの釣行エピソードもSNSで教えてください。一緒に“釣れなかった日”を語り合いましょう!

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