鮭の回帰率は自然産卵と稚魚放流

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現在、鮭の漁を行っています。沖合で捕獲される鮭は大型が多く、ショアからではなかなかお目にかかることができない大きさです。以前もお話をしましたが、少しわかってきたことがあるのでお伝えしたいと思います。

鮭の定置網といっても、9月から10月までだけが仕事はありません。放流事業ということで毎年稚魚の放流を行っています。3月から4月にかけて稚魚を数週間、生け簀の中で育てて放流して帰ってくるのを待ちます。基本的に4年間待つことになります。育てている最中は、毎日欠かさず朝と夕方に人工の餌を与えて大切に育てます。

4年後に定置網で捕獲するのですが、早い鮭で2年、遅い鮭で8年と言われています。回帰率はその年によってことなりますが、北海道での単純回帰率は1.61から6.03とかなりの幅があります。単純回帰率が高いと当然捕獲数も多くなります。直近でいうと豊漁と言われた2022年の回帰率は3.05で33,472,000尾で2021年は2.17で22,564,000尾と回帰率はなってみないとわからないというのが困ったものです。

自然産卵が良いとされる議論もありますが、自然で卵から稚魚になる生存率は5%で人工ふ化放流の場合は90%の生存率で自然の厳しさが物語っています。更に自然産卵での回帰率は非常に低いというデータが示されています。自然産卵か人工ふ化を調べる時は耳石によってわかるようです。同等サンプル数で比較すると圧倒的に人工ふ化のようです。北海道では12億尾程度の人工ふ化放流事業が行われているいるようです。

人工ふ化放流事業のお陰で私達、釣り人もその恩恵に与っているのです。人工ふ化放流事業は補助金も受け取ってはいるのですが、漁業者も負担金を支払っています。釣り人兼漁師としては、ルールを守ってお互い様の精神でこれ以上釣り場の閉鎖を止めなくてはならないと思っています。私の周りの漁師達も賛成派と反対派真っ二つという感じです。反対派は以前に釣り人がボートで定置網の中で釣りをしていたのを目撃しています。どう考えてもイカれた輩です。ごく少数ではあると思いますが、毎年そんな人が現れるようです。賛成派はルールとマナーさえ守ってくれれば問題ないと言ってくれます。私が釣りが好きなので、そう言っているかもしれませんけど・・・

漁は暗いうちから網を起こします。私も実際に見ましたが、フカセの人がバラしてしまいラインが切れて網にかかっていました。この時は天気が良かったので比較的明るい状態だったので、起こしている時にタコベイトが見えたので怪我はありませんでしたが、暗いうちだと指に刺さって怪我をするおそれがあります。釣り人はわざと怪我をさせようと思っているわけではないとは思います。運悪くラインブレイクしてしまい、流れて網にかかってしまったのだと思います。

両方を経験すると釣り人はレジャーで楽しんでいるので、ルールやマナーをしっかりと守って釣りを楽しんでほしいと思います。SNSで自慢げに100本釣ったなどと投稿すると漁師の感情を逆撫でするような投稿でしかありません。そもそもゴミ問題ではないと私は思っています。もちろんゴミはない方が良いに決まっています。

ルールやマナーを守った上で自慢投稿をしなければ良いのではと思います。国や道、各種団体からの補助金と漁業者も負担金で鮭の生まれた場所に戻って来るという特性があることで成り立っているので、自分たちの魚と思っている人が少なからずいます。今日も立ち入り禁止の場所で堂々と釣りをしている人をみかけました。漁師だからといって釣り禁止の場所で釣っていいはずがありません。お粗末な考えは即刻やめてほしいですね。

結果的に両者の一部の人が目立ってしまう。どっちもどっちって感じではあります。筋子が高値になればなるほど、いざこざが増えますね。

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