シマノとダイワの研究開発費は?

釣り全般
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~研究開発費と技術思想から見える「本当の違い」~

釣り人であれば、一度は迷ったことがあるであろう「シマノ派か、ダイワ派か」という永遠のテーマ。どちらも世界に誇る日本の釣具メーカーですが、今回はその違いを「研究開発費」「技術思想」「製品特性」といった視点から深掘りしていきます。


シマノとダイワの研究開発費を比較してみる

まず注目したいのが、企業としてどれだけ“技術開発に力を入れているか”という指標。これは売上高に対するR&D(研究開発)費の比率を見ることで読み取れます。以前も紹介してますけど・・・

年度シマノ(釣具部門)ダイワ(グローブライド)
202032.6億円17.0億円
202132.8億円16.97億円
202233.6億円18.38億円
202337.4億円21.50億円

これを見ると、シマノは毎年30億円以上を釣具に投資しており、2023年には37億円超と過去最高を更新。売上比率で見ると約3.1%、ダイワ(グローブライド)は2.2%前後と、数字上ではシマノの方が開発体力に優れていることがわかります。

研究開発費と企業体力から見ると・・・

項目シマノダイワ(グローブライド)
年商(釣具部門)約1,200億円約965億円
R&D費(2023)37.4億円(約3.1%)21.5億円(約2.2%)
経常利益率約18〜20%約10〜12%

シマノは「健全な競争関係を保っている」を取っている?

「共存共栄のバランスを取っている」業界全体が発展するために、共存共栄のバランスを自然と保っているのかもしれません。

圧倒的な技術力を持ちながらも、シマノが独走に走らないのは、業界全体を活性化させるための“健全なバランス”を意識しているからかもしれません。もしシマノが圧倒的な独占企業になれば、製品の値段は上がり、革新のスピードは鈍化するかもしれません。

釣具業界におけるシマノとダイワの関係は、まるで自動車業界におけるトヨタと他メーカーの関係のようです。圧倒的な信頼と実績を持つシマノが業界をけん引しつつ、ダイワが個性と感性で多様な選択肢を提供する。その構図こそ、釣り文化の奥深さと広がりを支えているのではないでしょうか。

実際に両社は、特許をめぐる大規模な訴訟や衝突をほとんど起こしていません。これは相手の立場や技術を尊重する“共存”の構図とも言えます。


「機能のシマノ」「デザインのダイワ」は本当か?

私個人一ユーザーとして、2社の製品思想の違いをまとめてみました。

🔧 シマノ:性能を突き詰めた“理系の道具”

  • HAGANEギア、インフィニティドライブ、Xプロテクトなど、摩耗やトルクに対する機械的信頼性が非常に高い
  • 海外でも評価される実用性とタフさ
  • 回転性能や耐久性を“理詰め”で追求する傾向

▶ 「憧れの道具」「壊れない道具」が欲しい人には強い信頼感があります。


🎨 ダイワ:感性と操作性の“美しさ”

  • モノコックボディ、エアドライブローター、TWSなど、ユーザーの“使う感覚”を大切にした設計
  • 高級感のある塗装やデザインも魅力
  • “竿やリールを通して魚と対話する”ような設計思想がある

▶ 「自分のスタイルに合った道具」「見た目も楽しみたい」という人には刺さります。


ブランド戦略の違い

項目シマノダイワ(グローブライド)
技術志向◎ 機構・剛性・精密設計○ 操作感・構造美
デザイン○ 機能美が中心◎ 感性に訴える造形や塗装
R&D投資◎ 豊富な資本で開発継続○ 集中投資でカバー
グローバル展開◎ 海外市場にも強い○ 国内中心+アジア圏に強み
製品の印象「信頼」「実力主義」「魅力」「感性重視」

では、どちらを選ぶべきか?

結局のところ、「どちらが優秀か?」という問いの答えは、“何を釣りたいか”“何を大事にしているか”によって変わります。

  • 信頼性・巻き上げトルク・ギア性能 → シマノ
  • 操作感・ルックス・感覚的な心地よさ → ダイワ

両方を使ってみると、「あ、これはシマノっぽいな」「これはダイワらしいな」と感じられるようになります。そんな違いを楽しむのも、釣りの深みの一つですね。


健全な二大体制が釣り人の選択肢を広げる

日本の釣具メーカーのトップを走るシマノとダイワ。
その競争と共存があるからこそ、私たち釣り人は毎年、新しい技術と出会い、選ぶ楽しさを味わうことができます。

「機能で選ぶか、感性で選ぶか。」
その問いに答えはありません。どちらも一流だからこそ、自分のスタイルに合った一品を見つけることができるのではないでしょうか!

シマノは今年、インフィニティコネクトの第一弾としてオフショアキャスティングコンセプトを発表しました。釣具の総合メーカーだからできるコネクトです。ロッド・リール・ギアの組み合わせは製品単体での使用を上回るシナジーを生み出すようです。

実はこのタックルバランスは非常に重要で総重量がたとえ重くてもキャストした時は軽く感じる。これを求めるには、複数のロッドやリールをセットしてキャストしてみなければなりません。

ドリームツアーに参加して、インフィニティコネクトを1ユーザーで初めてではないかと言われていました。その感想はとにかくストレスがありませんでした。

ロッド:オシアプラッガー リミテッド S82XH 348g
リール:25ステラSW 14000XG 685g
ライン:オシア17+ 8号 220m
ルアー:ダイブフラット 240F 138g

総重量1.17kgを2日の釣行で600キャストしましたが、体も思ったほどの疲労ではありませんでした。ラインシステムはPRノットでスクラムは未使用でもエアノットもなし!

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